日本で一番多いのは○○柄のネコ?猫の柄には法則があるらしい

By bzp00343
日本で一番多いのは○○柄のネコ?猫の柄には法則があるらしい
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毎日毎日猫関係の本を読んでおりますワタクシ。時々「…これは、これはぜひ本人に会ってみたい!!」と思わずうなってしまう本に出会うことがあります。

今回ご紹介する本、ねこ柄まにあの著者、南幅俊輔氏もその一人。彼は盛岡市出身のデザイナー。仕事柄いろんな写真の撮影をするそうですが、2009年に宮城県田代島(有名な猫の島)に行ったことがきっかけで外で暮らす島の猫を撮り続けているそうです。

彼が田代島で撮影した猫の数はおよそ3,600匹。その膨大な猫の写真から徹底分析してデータを作成したのが今回の本、「ねこ柄まにあ」(洋泉社 1,200円)です。

「猫の柄には法則がある。」


という名言に猫好きならノックアウトされてしまうはず。今回は、南幅俊輔氏に教えてもらった猫の柄の法則についてご紹介しましょう。(ちなみにこの法則は参考文献と南幅氏の考察をもとに考えられた法則であり、学術的な裏付の取れたものではないそうです。)

 

■外猫の毛の柄は「色+シマ柄」の組み合わせで分けられる




島に暮らす野良猫のことを愛情を込めて「外猫」と名付けた南幅氏。彼の考察によると、外猫の毛の柄は「色+シマ柄」の組み合わせで分けられるといいます。


猫の毛柄、あなたはいくつ思いつくでしょうか?うーん、おそらく5種類ぐらい?いやいや細かく分類するとおよそ「8種類」に分けられるそうです。

◎単色猫:無地一色の猫。黒猫、白猫、グレー猫がメインです。
 
◎シマ+白猫:白い部分をベースにキジ・茶トラ・サバトラなどの柄がついた猫。いわゆるキジ白という柄ですかね。
 
◎シマ猫:シマ模様の色は黒か赤茶色。地色が白に黒のシマがついているのがサバトラ。地色が茶色で黒いシマがキジトラ。地色がオレンジでシマが赤茶色なのが茶トラです。
 
◎2色猫:白と黒、または白と茶などバイカラーの猫。
 
◎ポインテッド猫:顔、四肢、しっぽなど、末端の部分に濃い色がついた猫。色は黒、茶、グレーなど。シャム猫が代表的なポインテッド猫ですね。

◎三毛猫:白、黒、茶が入った猫
 
◎サビ猫:茶トラがベースでも黒が入ったりポインテッド猫のように末端が濃い色の猫。
 
◎ムギワラ猫:キジトラシマと茶トラシマが混在している猫。

なるほど。かなり細く分類されている様子。この中で、ムギワラ猫というのだけがちょっと思い浮かびません…。「ねこ柄まにあ」の本から抜粋した写真で紹介するとこんな感じ。



なんというか、トラ柄が無秩序に混在し、ぱっと見はもう少しで三毛猫になりそう、という柄です。三毛猫同様、このムギワラ猫もほとんどがメスだそうですよ。

 

■一番多い柄は白と黒の柄のネコ(田代島では)




南幅氏が撮影した外猫、3,600匹を分析したところ、一番多かった毛柄は「白と黒」で573匹。しかし2位のキジ白の猫の数は563匹ですから2位との差はわずか10匹となっています。

・1位:白と黒の猫 573匹
・2位:キジ白の猫 563匹
・3位:キジトラの猫 448匹
・4位:黒猫 407匹
・5位:茶トラの猫 298匹
・6位:茶トラ白の猫 234匹
・7位:シマ三毛の猫 158匹
・8位:三毛猫 134匹
・9位:ムギワラの猫 115匹
・10位:白茶の猫 114匹

そして一番少ない柄のネコはグレーと白の猫で27匹だったそうです。もちろんこのデータは田代島だけのオリジナル。他の島で暮らす猫と比較した場合、全然違う結果が出たそうです。(例えば青島では白黒猫はたったの3匹でした。)

 

■意外と大きい地域差


田代島では白黒猫の確率は36%でしたが、この白黒猫の全国平均はわずか16%。長崎県の福江島の離島にあたる黄島の場合、黒猫の確率はなんと半分の50%ですが、全国平均で見ると黒猫は11%しかいません。

他に個性的で面白いのが沖縄の猫。なんと30%がシャム猫だそうです。シャム猫の全国平均はわずか3%ですから、沖縄はまさにシャム猫の聖地。この理由は米軍基地から逃げ出したシャム猫が繁殖したのではないかと考えられているそうです。

 

■最後に


いかがですか。おもわずへぇ~と声が出てしまう情報が満載の「ねこ柄まにあ」。興味深い情報として面白かったのが、単色の猫の中でも、白猫は17%。黒猫が77.7%と圧倒的に黒い猫の方が多いそうです。(グレーの猫は5.3%)

黒猫って全国平均では11%しかいないのに、この島ではどうしてこんなに多いのでしょうか…。

田代島の外で生きる猫の柄を徹底的に調べた南幅氏。「シャム猫系は寄り目が多い」など、外猫ならでは?の貴重なデータも紹介しています。

普通の猫本とはゼンゼン違うマニアックな内容の「ねこ柄まにあ」猫好きさんにはたまらない1冊なのではないでしょうか。是非読んでみて下さいね。
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