白目で眠る猫は病気じゃない?ちょっと気になる猫の白目

By ハナ
白目で眠る猫は病気じゃない?ちょっと気になる猫の白目
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すやすや眠る猫の寝顔を見ていると幸せな気分になりませんか?
まさに天使のような寝顔で人々を癒してくれる猫ですが、たまに白目を向いて寝ていることが!

我が家の子猫は熟睡し始めた時によく白目を向いて寝ています。
ふいに見ると『怖い!』と思うような顔をして寝る我が家の猫ですが、こんなに毎日白目を向いて眠っていても大丈夫なのでしょうか?


また、猫を真っ正直からみると『白目』はないように見えますが、猫の白目はいったいどこにあるのでしょうか?
そこで、ちょっと気になる猫の白目について調べてみました!
 

◆眠っているときに見えているのは白目ではない!

『猫が白目を向いて眠っている』と言いましたが、実は猫が眠っているときに、見えているのは『白目』ではありません。

白いのでよく間違われるのですが、『瞬膜』と呼ばれるまぶたのようなもので、まぶたを閉じると同時に閉じる『第三のまぶた』が見えている状態なのです。

瞬膜とは第三のまぶたと呼ばれているもので、まぶたの内側にある薄い白い膜のことを指します。
人にはないものですが、猫や犬だけでなく、鳥や爬虫類など多くの動物がもっている目の器官です。
人間や猫にもある『まぶた』は上下にしか動きませんが、猫の瞬膜は目頭から目尻に向け横に閉じます。
眼球についたごみをとったり、眼球を保護するのが瞬膜の主な役割なので、まぶたとさして変わらない役割を果たす器官です。

通常、猫が起きているときは、瞬膜はまぶたの中におさまっていて見えることはほとんどありません。
ただ、猫が眠っているときや目を閉じているときに、まぶたが少し開いていたりすると瞬膜が見えてしまい『猫が白目で眠っている』ように見えてしまうのです。

猫が眠っているときに瞬膜が見えているだけなら病気などの心配はありません。
 

◆猫に白目はある?

猫が眠っているときに見えているのが『白目』ではないのだとしたら、猫に白目はあるのか、疑問に思いませんか?

通常、猫の目を正面から見ると真ん中に瞳孔があり、瞳孔の周りは柄や色に応じて黄色や緑、茶色など虹彩が見えているだけです。
正面からみると人間のような『白目』の部分は見えません。

しかし、猫は夜行性のため黒目の部分が大きいだけで、まぶたの中には猫の白目はしっかりと存在しています。
起きているときに、まぶたを優しくめくってみると白目を見ることができますよ。
 

◆瞬膜は見えていても大丈夫?

猫が瞬膜が丸見えて『白目を向いて眠っている』ように見えるだけであれば、病院へ行く必要はありません。
ではどんな状態の瞬膜がみえたら、病院へ行った方がよいのでしょうか。

まとめてご紹介します。

①    赤い

猫の瞬膜は『白目』と間違えるような『白い膜』です。
もし瞬膜が赤みを帯びていたり、ピンクがかっているようであれば、瞬膜や眼球で炎症が起こっている可能性があります。
場合によっては、瞬膜が腫れてしまうこともあるようです。

瞬膜が腫れると猫も気になって触ってしまい、炎症が悪化する可能性も考えられます。
猫の瞬膜が赤みを帯びて見えたら、早めに動物病院を受診しましょう。
 

②    瞬膜が出たままになる

基本的に猫の瞬膜はまぶたと共に閉じ、まぶたを開くと瞬膜も開きます。
猫が眠っているときに瞬膜が見えてしまうのは仕方ありませんが、猫が起きているのに瞬膜が出っぱなしになっている場合は、猫の目や猫の目の回りに何らかの異状があるケースが多いのだそう。

猫の目が炎症を起こしている場合や、瞬膜をしまう器官が先天的に弱い場合にも、猫の瞬膜はが出っぱなしになってしまうことがあるようです。
それだけでなく、猫の目の周囲に腫瘍ができていたり、目の神経に麻痺が出ているなど、怖い病気にかかっているときにも猫の瞬膜はだしっぱなしになってしまうこともあるのだそう。

猫が目を開けているにも関わらず、半分以上瞬膜が見えているのであれば、猫の目や猫の目周辺になにかしらの異状が起きている証拠です。
すぐに動物病院で相談してください。
 
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