寒くなったらご用心!猫がなりやすい低温やけどって?

By ハナ 2019/11/28
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『低温やけど』という言葉を聞いたことがない人はいないと思います。
普通のやけどは、高温のものに肌が触れてしまっておこりますが、低温やけどは『やけどするほどではない温度』のものに長時間触ったことによって起こるやけどです。
 
人間でも冬場に暖房器具などで、低温やけどする方は多いのですが、低温やけどになるのは人間だけではありません。
猫も低温やけどになることがあるんです。

猫の低温やけどはいったいどんな症状が出るのでしょうか?
低温やけどになったときの対処法などもあわせてご紹介します。
 

◆猫の低温やけどとは?

猫の低温やけども人間の低温やけども基本的には変わりません。
上記したように、ちょっと触ったり使ったりするくらいでは、問題のない40度以上の熱いものに長時間さわっていると起こるやけどのことを低温やけどと言います。

人間でもそうなのですが、低温やけどは普通のやけどのように、急に痛みや熱さを感じるわけではありません。
痛みなどもなく、ゆっくりとやけどが進行していくので、人間でもすぐには低温やけどになっていることに気がつきにくいと言われています。
 
たくさんの毛に覆われた猫は、人間よりももっと低温やけどに対して鈍感です。

人間の場合、そこまで長い時間一定箇所を40度以上のものにずっとくっつけておくことが少ないため、低温やけどになっても皮膚が赤くなったり、水ぶくれができる程度の軽症であることが多いと言います。
しかし、猫の場合は寒くなるとこたつの中など、あたたかい一定の場所で長時間を過ごすことも少なくありません。
同じ場所を長時間暖めていればいるほど、猫が低温やけどになる可能性は高くなってしまいます。
加えて低温やけどには猫は鈍感なので、猫はより低温やけどになりやすいリスクをもっているといえるでしょう。

ちなみに猫の場合は、44度程度の暖房器具に3~4時間あたっていると低温やけどになる可能性があると言われています。
こたつの中やストーブの前で3~4時間くらい動かずに過ごす猫は珍しくないでしょう。
猫がこたつやストーブの前にいるときは、こまめに暖房器具を消す、たまに体勢を変えてあげる、など猫が低温やけどにならない工夫をしましょう。
 

◆低温やけどのサイン


猫の低温やけどは、猫自身もやけどをしていることに気がつきづらいですが、飼い主さんも熱いものに触っていないのに猫が『やけどを負っている』とは思わないため、猫が低温やけどになっていることに気がつきにくいようです。

猫が低温やけどになると以下のようなサインを出します。

①ずっと同じ場所を気にして舐めている
②特定の場所を触るとかなり抵抗する
③猫の皮膚が赤くなっている
④皮膚が赤くなり水ぶくれがある
⑤怪我もしていないのに皮がめくれている
⑥毛の一部にハゲがあり皮膚が赤い

もちろん、上記に当てはまるもの全てが低温やけどというわけではありません。
猫が皮膚病になっているときにも、同じような症状が現れることも多くあります。
また、猫がストレスを感じて過剰グルーミングをしているときにも現れる症状とも言えるでしょう。
ただ、猫が皮膚病でもストレスを感じているにしても、なんらかの皮膚トラブルが猫に起こっているサインになります。
猫に低温やけどになる心当たりがない場合でも、かかりつけの病院で診てもらいましょう。
 

◆猫が低温やけどになったら?

猫が低温やけどになっていたら、まずは患部を冷やしましょう。
濡れタオルや少し氷をいれた水袋などで、猫が低温やけどになったところを冷やします。
アイスノンや保冷剤を使いたくなりますが、稀に凍傷を起こすこともあるようなので、『冷たすぎないもの』で、患部を冷やしてあげてください。
低温やけどの度合いにもよりますが、『たいしたことない』とは思わずに、患部を冷やしたあと、必ず動物病院へ連れていってあげましょう。
低温やけどが重度の場合、猫が脱水症状を起こすこともあるので、なるべく早く動物病院へ行ってくださいね。

いかがでしたか?
低温やけどになってしまうと飼い主さんも看病で大変ですが、猫もかなり辛い思いをします。
猫はが低温やけどにならないためには予防が大切。
44度以上のものに猫をなるべく近づけない、一定時間暖まったら暖房器具が切れるようにしておくなど、対策をしておきましょう!
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