夏に猫を留守番させるときに気をつけたい3つのこと

2023年6月20日 追記修正
年々暑さが増してきている日本の夏。
暑い日に猫にお留守番してもらうのにも、注意が必要です。
夏のお留守番に、特に気をつけたい3点をご紹介します。
①エアコンの設定温度は猫と、お家の状況に合わせて調整を
②扇風機は猫の暑さ対策には不向き
③窓を開けるときは脱走・感染症対策をしっかりと(在宅時の注意)
①エアコンの設定温度は猫と、お家の状況に合わせて調整を
30度を越える暑さの日には、猫のためにエアコンをつけっぱなしにして仕事に行く、という人も多いのではないでしょうか?
エアコンは猫の熱中症対策として適していますが、「温度設定」には注意が必要です。猫は寒いのが苦手なことは、皆さんご存じのはず。
人間が快適に感じるような室温は、猫にとっては少し寒く感じてしまうことも。
夏場の猫にとっての最適な室温は「24ー26度」を目安に考えるといいでしょう。
こちらは、猫の年齢や、長毛種であるか短毛種であるかなど、猫それぞれの事情や、外気の温度や湿度、日当たりの良さなど、お家の状況やその時の環境に左右されます。
猫の様子をしっかりと観察し、猫が快適な室温になるように、調整してあげてくださいね。
高齢の猫の場合は、若い猫よりも1-2度高い室温にしてあげると安心です。
また、室温よりも湿度に参ってしまう猫も少なくありません。
猫がお留守番をしているときには、冷房にするのではなく、除湿設定にしておくのが猫にとっては過ごしやすいかもしれません。
②扇風機は猫の暑さ対策には不向き
基本的に扇風機は『暑さ対策』にはなりません。
人間が扇風機にあたり、『涼しい』と感じるのは、汗が風で冷やされ蒸発し、体温を下げるからです。
元々あまり汗をかくことがない猫にとっては、あまり涼しさを感じるものではないでしょう。
涼風機能がついている扇風機なら別かも知れませんが、扇風機の主な役割は『空気を循環させること』にあります。
風通しの良い部屋や涼しい空気がある場所で扇風機を回せば、冷えた空気が部屋を循環し涼しく感じます。
しかし、窓を閉め、暑い空気の充満した空間で扇風機を回しても暑い空気が循環するだけです。
結果的に室温は下がることがないため、猫が熱中症になる危険性があります。
窓を閉めきった状態で、猫にお留守番をさせるのであれば、「エアコンをつける」「長時間対応できそうな涼風がでる扇風機を使う」など、普通の扇風機以外での熱中症対策をしてあげましょう。
また、扇風機は転倒し、破損してしまうリスクもあります。
思わぬ怪我を防ぐために、扇風機を使用する場合は、転倒対策も忘れずに。
③窓を開けるときは脱走・感染症対策をしっかりと
基本的には、猫だけのお留守番時は窓を閉めておくことが安心です。しかし、窓を開ける際は、在宅時でも十分な注意が必要です。
朝晩など、まだ外気温が高くない時間帯などは、窓を開け外気をいれることで、お部屋を冷やしたいという時もあるでしょう。
窓を開ける際は、網戸をしっかりと閉めて、かつ網戸が開かないように対策してあげてください。
脱走対策とともに、蚊やダニなどの侵入を防ぐことで、感染症対策にも非常に大切です。
中には網戸を自分で開けてしまう猫もいます。
鍵がついている場合は網戸もしっかりとロックし、鍵がない場合は強力な養生テープを使用するなど、しっかり固定しましょう。
鍵も自分で開けてしまう賢い猫の場合は、脱走防止用のフェンスやメッシュパネルなどを二重に設置すると安心です。
特に夏場は、台風やゲリラ豪雨による雷や暴風の音、花火大会など、外から大きな音がするシチュエーションが他の季節に比べて多い季節です。
普段お外に出たがらないから大丈夫、と思っていても不意の大きな音や揺れににびっくりして、驚いて飛び出してしまうケースも。
窓を開ける際の、脱走対策は在宅時でもしっかり行ってあげてくださいね。
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