中南米の猫は「香箱座り」をしない?知られざる猫の歴史と謎を調べてみた

By bzp00343
中南米の猫は「香箱座り」をしない?知られざる猫の歴史と謎を調べてみた
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猫の歴史。世界中で猫が愛され、猫と暮らす人がいる現代社会。しかしあなたはどれくらい猫の歴史について知っていますか?

確か、猫の祖先はリビアヤマネコだったよね。ということを知っているあなたはかなりの猫好き。素晴らしいです。

そう、確かに2007年に発表された、979匹の猫(飼い猫、野良猫、野生の猫)を対象にして行った遺伝学的研究から、すべてのイエネコはリビアヤマネコの子孫であり、近東地域が猫の家畜化の起源であることがわかりました。

でも猫の歴史ってそれだけではありませんよね。そもそも猫はトラと同じ祖先って本当?それなら猫はなぜ吠えないの?そして現代の猫と昔の猫はどう違うの?

思いつくだけでも結構出てくる猫の謎。今回は徹底解説致します。

 

■猫とトラはほとんど同じ?


野生の王者、トラのゲノムとイエネコのゲノムは96%以上類似しているそうです。あなたのリビングで寝そべっているのは小さなトラ。

しかしネコ科の大型動物は、ユキヒョウを除いた全ての種類は「ガオー」と吠えることができますが、通常はチーター以外は喉を鳴らしません。

しかしイエネコの場合は、喉をゴロゴロとよく鳴らしますが、「吠える」ことはできませんよね。
同じゲノムを持つ動物なのに、どうして違うのか?その理由は首回りにある「下骨」と呼ばれる小さな骨にあるようです。

大型の猫の下骨は骨化していなくて柔軟ですが、小型の猫の下骨は硬く骨化しているのだとか。加えて大型の猫は声帯が平らで四角く、声道が長いためにあまり力まなくても大きくて低い声を出すことができるのです。

一方、小型のイエネコの場合、硬い下骨と短い声帯の組み合わせのおかげで喉を鳴らすことができるのだと考えられています。

 

■環境によって変わるネコ・中南米の猫は「香箱座り」をしない?


小型のネコ科の動物は、生息してきた地域によって、旧世界種(アフリカ、アジア、ヨーロッパ)と新世界種(中南米)の猫に分けられるといいます。

旧世界種にはイエネコやヤマネコ、スナドリネコ、オオヤマネコ、ボブキャット、カラカル、サーバル、チーターなどが、そして新世界種の猫にはオセロット、ジョフロイネコ、ピューマなどがいます。

この旧世界種と新世界種の猫にははっきりした境界線はありませんが、いくつかの行動には違いがあります。その例を紹介しましょう。

・旧世界種の猫は前足を体の下に隠して「香箱座り」をするが、新世界種の猫はしない。

・小さい鳥を捕らえたとき、旧世界種の猫は羽をあまり取らないことが多いが、新世界種の猫は羽を全てむしってから食べる。

・旧世界種の猫は自分のしたフンを砂の中に埋めるが、新世界種の猫は埋めない。

全て1匹の共通の祖先を持つネコ科の動物ですが、生きる環境が違うとこのように習性に変化が起こるようですね。

 

■キャットフードと猫砂の歴史


あまり知られていないネコのあれこれ。特にキャットフードと猫砂の歴史について調べてみました。

・1876年:イギリスで世界初のかyっとフード製造会社、スプラット社が誕生

・1895年:スプラット社がキャットフードをアメリカに輸出

・1930年:アメリカで缶入りのキャットフードの製造がはじまる

・1940年代:食用の肉が不足したため、くず肉や魚を利用したドライタイプのキャットフードが開発される。

その後ドライタイプのキャットフードが生産量でも購入量でもキャットフードの主流となる。

・1947年:エド・ロウという人物が猫砂を発明。それまでは灰や土、砂が使われていたが、ほとんどの家では猫を外に出していた。

・1950年:キャットフードのブランドが爆発的に増える

 

■現代の猫と昔の猫の違い


2014年に行われた研究によると、現代の猫は昔の猫と比べて、

・記憶力がよくなった

・体が小さくなった

・あごが短くなった

・脳が小さくなった

・闘争・逃走反応をコントロールする副腎が小さくなった

・人間の残飯を消化できるように腸が長くなった

などが挙げられています。

 

■最後に


5000年前、中国で最初の飼い猫だった証拠が発見されて以来、猫は世界中で愛され、人間のパートナーとしてずっと傍にいてくれました。

そんなネコの歴史を改めて調べてみると、野生のままだというイエネコでもやはり徐々に変化があったのがわかります。

歴史上、「神」として崇められることもあれば、「邪悪な生き物」と排除された時代もあった猫。もしかして未来には、猫に人間の方が「ペット」として扱われているかも知れませんね。。。
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