毎日一緒に生活をしている猫。日々の暮らしのなかで、時々「今、愛猫はどう思ってるんだろう？」と思うことってありませんか？
同居生活の中でさまざまなシュチュエーションを想定しながら、こんなとき、猫はこう思っている、というネコゴコロをわかりやすく解説します。
■多頭飼いの暮らしのネコゴコロ
・「我が家には5匹の猫が一緒に暮らしています。喧嘩はしませんが、仲が良いわけでもありません。お互いのことをどう思っているの？」
猫は孤高のハンターですが、順応力も高い動物です。とりわけ仲良く見えなくても、膀胱炎や皮膚病といったストレスが要因となりやすい病気を発症していなければ、それほど心配はありません。
きっと「まあ、こんな暮らしもあるんだな」というネコゴコロで、お互い妥協しながらうまくやっているのでしょう。ただし、トイレやおもちゃなどは、猫の数だけ用意してあげてください。
・「後輩猫は犬と仲良しなのに、先住猫は仲が悪いです。先住猫は犬のことをどう思っているのでしょうか？」
猫が他の動物と仲が良くないときは、自分の縄張りに他の動物がいることでストレスを感じるから。
「コイツは信用できない」
というネコゴコロを抱いているのでしょう。犬に邪魔されない先住猫専用のスペースを作ってあげてください。
・「1匹の猫がトイレを使っていると、もう1匹がじっと見ています。これってどういう気持ち？」
この時のネコゴコロは実に様々。おそらく、
「ただただ気になる」
「匂いをかぎたいなあ」
「自分もトイレを使いたい・使いたくなってきた」
というネコゴコロが働いているのでは？仲良しの猫同士の場合は、行動がシンクロすることがありますから、単純に「一緒に連れションしたいニャ」と思っているのかも知れませんよ。
■人間に対するネコゴコロ
・「私は猫をまさに猫可愛がりして甘やかしていますが、夫は全然猫を可愛がりません。愛猫は夫を嫌ってしまうでしょうか？」
一緒に暮らしていても、自分を可愛がって欲しい、と猫は思ってはいません。猫に必要なのは、「ごはんと寝床」これが確保されることがまずは大切。
自分を可愛がってくれなくても、猫に嫌なことをする人でないなら嫌いになることはありません。「そういう接し方をする人だ」とネコゴコロで納得しています。
そのままの付き合い方で問題はありません。
・「自分は外に出られないのに、私や家族は出入り自由。家にいたりいなかったり。猫はどう思っているのでしょうか？」
食事の時間、お昼寝の時間など、猫が自分のペースで淡々と生活ができている環境なら、猫は別に「不公平だ」「俺も外に出たい」とは思っていません。
猫はマイペース。自分の幸せと他人の幸せを比較して怒ったり恨んだりする性格ではありません。自分が満足ならOK。
ただし、家族がいないときに限って粗相をするなど、問題を起こす場合は気持ちに不安があるのかも。猫の気持ちになって環境を見直してみてください。
■その他のネコゴコロ
・「フードボウルのフードがなくなったわけではないのに、残りが少なくなると大騒ぎで鳴きます。これはどんな気持ちで鳴いてるの？」
この場合、もしかすると、昔何かのきっかけで鳴いた時に別のフードをもらった経験があるのではないでしょうか。
「そろそろ別のご飯をちょうだいよ」
という催促、おねだりのネコゴコロかも。ここであげると癖になって毎回鳴くかもしれません。
一度、猫が鳴かないときに別のフードを出してあげたり、定期的に別のフードをあげるなど、日常的にフードのシチュエーションを変えてあげると良いでしょう。
・「猫は猫を好きな人は好きじゃない、と聞いたことがあります。それってどんな気持ち？」
猫好きは猫に嫌われる、というのはよくある話。猫カフェでも猫嫌いはむしろよくモテる、と言いますよね。
猫は自分に注目されるのが苦手な動物。キラキラした目で自分に近づいてくる猫好きは、怖くてむしろ苦手～！と思ってしまうことも。
「そんなに俺をじっと見るなんて、もしかして喧嘩売ってる？」
という猫好きさんの気持ちを全く理解していないネコゴコロを抱く猫は多いようですね。
■最後に
猫の気持ち。それは実はとてもシンプル。猫の感情のベースは自分が「好き」か「嫌い」だけ。
猫の気持ちを深読みすると、むしろ間違えて関係が悪くなることも。。。
大丈夫です。あなたが猫を大好き！という気持ちは、言葉や表情に出さなくても、毎回同じ時間にご飯をあげることだけで十分伝わっていますよ。