猫の「エンジェルマーク」ってなに?意外に知らない猫の用語を解説!

By bzp00343
猫の「エンジェルマーク」ってなに?意外に知らない猫の用語を解説!
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猫の毛色や柄。よく言われるのが「ハチワレ」や「キジトラ」の猫。この言葉を聞いただけで、あなたはきっとどんな猫かすぐに思い浮かべられるはず。

しかし「エンジェルマーク」や「ゴーストマーキング」と言われたら、これはどんな猫のことか分かりますか?

この言葉はきっと「ねこ検定」の本にも載っていなかったはずです。知ってるようで知らない猫用語。猫好きさんならぜひ覚えておきたいですよね。

今回は、あまり耳馴染みのない猫の柄に関係のある猫用語について調べてみました。

 

■猫の「エンジェルマーク」ってなに?


猫の「エンジェルマーク」。それは黒猫の胸にほんの少しだけある白い部分のこと。黒猫の胸やお腹あたりに、まるで塗り残しのように白い毛があるのを、あなたは見たことがありませんか?

この白い毛の部分は、ヨーロッパでは「天使が触れたあと」や「幸せを呼ぶ猫の印」などと言うそうです。日本ではあまり聞かない名称ですよね。

動物学者、デズモンド・モリスによると、現代の黒猫にこの「エンジェルマーク」があるのは、中世ヨーロッパ時代に黒猫だけが虐待された歴史の影響だと語っています。

はるか昔、中世ヨーロッパ時代には、黒猫は「悪魔の使い」とされる迷信がありました。黒猫は魔女の使い、不気味な存在として迫害された悲しい歴史があるのです。

しかし悪魔の使い、とされたのは全身が真っ黒な黒猫だけ。体の1部に、ほんの少しでも白い部分があれば、その猫は虐待されずにすんだので、現代ではそのような毛色(エンジェルマーク)を持つ猫が多いのだろうと推測されています。

 

■猫の「ゴーストマーキング」ってなに?


猫のゴースト?もしかして幽霊と関係があるの?と勘違いしてしまうのが猫の「ゴーストマーキング」という言葉。

この言葉は幽霊とは関係はありませんが、ちょっと不思議な現象のことを指します。

白猫や黒猫、もしくはグレー猫など、単色の猫は、実は子猫のときだけ縞模様が現れることがあります。

この縞模様はなぜか成猫になると消えてしまうため、この縞模様を「ゴーストマーキング」と呼ぶのだとか。

この理由として、まず昔から野生の猫の柄といえば縞模様。この縞模様の遺伝子はとても強力なため、本来は現れないはずの単色の猫でも子猫のうちだけ現れるのではないか、と考えられています。

この縞模様はしっぽの部分にうっすらと薄く入ったりすることが多いのですが、全身真っ白の猫の場合は、なぜか「頭頂部」にこの縞模様が入ることが多く、これを「キトンキャップ」と呼ぶのだそうです。

この縞模様のキトンキャップを持った白猫は、縞模様の遺伝子を隠し持っているということになります。

ですからこの猫自身は成猫になるにつれて縞模様はなくなったとしても、この猫の子供は全身縞模様を持ってうまれることもあるといいます。

猫柄の最強の遺伝子は縞模様。昔も今もそれは変わらないようですね。

 

■猫の「ハーレクイン」ってなに?


猫の「ハーレクイン」。。。まさか猫のラブロマンスのこと?と思ってしまいますが、残念ながら全然関係ありません。

猫の「ハーレクイン」とは、2色以上の色を持つ猫が、どのような色のつき方をしているかを表す言葉です。「まだらにする」という意味があるそうですよ。

ハーレクイン・バンといえば頭やしっぽのみ色が入っている猫柄のこと。必ずハーレクイン・バンなのが「ターキッシュ・バン」と言われる猫種です。

そしてハーレクイン・バイカラーというと、白と黒の部分がほぼ1対1の割合の猫柄のことです。バイカラーは「2色」という意味ですから、なるほどなネーミングですね。

最後の1つがハーレクイン・ミテッド。これは足先やお腹の一部だけ白い柄のある猫を差します。
一番思い浮かべることが多いハーレクイン・ミテッドの猫といえば、まるで白い靴下を履いているように見える「ソックス」猫でしょう。「タキシード」と呼ばれる猫柄もハーレクイン・ミテッドに分類されます。

 

■最後に


不思議な猫の柄。同じ母親から生まれても、子猫の毛柄はてんでバラバラ。よく考えるとこれって生物学的にとても不思議なことですよね。

この理由は、母猫は発情期に交尾したオス猫全ての子猫を生むことができるから。1回の出産で異父兄弟を生んでしまうのがメス猫の習性なのだとか。

なんだかオス猫がちょっとかわいそうですね。。。
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