「ネコメンタリー」ってなに?最近話題のネコに関する新しい言葉

By bzp00343
「ネコメンタリー」ってなに?最近話題のネコに関する新しい言葉
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最近テレビを観ていて知った「ネコメンタリー」という言葉、あなたはどんな意味か知っていますか?

私がこの言葉を知ったのは、猫好きの作家さんによる、猫を自由に語るドキュメンタリードラマでした。そういえば、作家の人たちは本当に猫好きが多いですよね。

養老センセイのうちのまるちゃんはもはやレジェンドですが、芥川作家・吉田修一さん家の金ちゃん銀ちゃん、直木賞作家・村山由佳さん家のもみじちゃんなど、愛猫家の作家たちは今も昔も数知れず。日本でも海外でも、作家+猫のコンビは鉄板のようです。

作家といえば、文章を紡ぐのが仕事。今回は、荻窪のブックカフェの店主、中村邦夫さんの著書『猫思考』に書かれていた、最近話題のネコに関する新しい言葉をご紹介します。

 

■ネコメンタリー


実際にあった猫の事件や出来事などの記録を中心として、虚構を加えずに構成された映画、番組、文学作品のことを「ネコメンタリー」と呼ぶそうです。

ネコメンタリー作品として一番に頭に浮かぶのは、写真家岩合光昭さんによる「世界猫歩き」ですよね。

猫といえば、岩合さん。世界中で暮らす猫の様子を、猫目線で語ってくれるこのドキュメンタリードラマ、秀逸です。そういえば、岩合さんは2019年に公開される「ねことじいちゃん」という映画で初監督をされるとか。これは観に行かないと。。。

 

■ネコミュニケーション


猫は言葉(鳴き声)で仲間とコミュニケーションをあまり取らないって知っていましたか?ネコミュニケーションとは猫独自の伝達手段。猫が互いに意思・感情・思考を伝達する方法を言います。

鳴き声、身振り、表情などで視覚、聴覚に訴え、人間に意思を伝達する猫のふれあい術をこう呼ぶのだとか。

猫の祖先であるリビアヤマネコが人間と交流を持つようになったのは、今からおよそ1万年前だと言われています。

5000年前は猫はエジプトでは神様と崇められ、1000年前の日本、平安時代には猫は貴族の人気者。江戸時代には開運、福を招く「招き猫」として人気がありました。

もともと猫は自ら人に家畜化された珍しい動物。同じ猫科の動物のライオンやチーターが絶滅の危機に面しているのに、イエ猫は世界中で数を増やしているのは、この優秀なネコミュニケーションのおかげですよね。

 

■ネゴイズム


猫の気まぐれな性格と自己中心的なエゴイズムをくっつけてできたのがこのネゴイズムという言葉。

ネゴイズムは世界を「猫中心」に考える思考や行動、哲学のことです。確かに猫は自由気まま。ご飯をあげて、お手入れして、それこそ舐めるように大事にしている飼い主に、突然の猫パンチをする王様気質です。

なんという理不尽。でもそこがいいのよ……。と目尻をさげて喜んでしまう飼い主さんは多数います。

猫は人間の意向を思いっきり無視します。でもそこがむしろ愛される秘訣なのかも知れません。嫌われることを恐れない、短所も愛されるのが猫という生き物。真似したいですね。

 

■ネコロジー


猫と人間をとりまく環境の相互関係を研究し、そのシステムを明らかにする学問が「ネコロジー」です。

猫の生態系を中心に、他の生物、自然環境、物質環境、社会環境などを考える猫的環境学といえるでしょう。

猫は究極のミニマリスト。最小限のモノで満足します。高価な猫ハウスよりもダンボールを愛し、爪とぎがなければソファーでも机など、あるもので済ませます。

猫は習性としてもっと遠くに行きたいという欲求を持っていないそうです。群れることもないので、対猫関係もごくわずか。そしてあれもこれもと欲しがらないし、貯め込まない、シンプルな生き方をしています。

 

■ネコトピア


世界のどこかにあるかも知れない猫の楽園。猫が暮らす究極の理想郷がネコトピアです。空想上の猫的理想社会のことをこう呼びます。

まあ、完全室内飼いの猫の場合は、住み心地の良い家の中がネコトピアでしょう。猫が喜ぶご飯やおもちゃを用意して、猫が喜んで暮らせる環境を整えてあげたいですね。

 

■最後に


いかがですか。少し前にネコノミクス、という言葉が流行りましたが、猫は人間社会にかなり影響を及ぼす動物です。

日本では福を呼ぶ動物として、またはキティちゃんやドラえもんなど、子供が喜ぶアイドルの地位も確立しています。

作家にはインスピレーションを与え、恋人がいない人には温もりを与えてくれる猫。もう人間は猫なしには生きていけないかも知れませんね。
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