【猫の病気】白猫は特に要注意!猫種・性別によってなりやすい病気とは

By bzp00343
【猫の病気】白猫は特に要注意!猫種・性別によってなりやすい病気とは
この読みものに付けられたタグ 健康
我が家の愛猫、カイトの健康診断は毎年夏。7月20日に路上で出会ったので、毎年7月が健康診断月間です。

動物病院の待合室で出会ったのは真っ白な白猫ちゃん。かなりの美猫ですが、両耳にかさぶたが。。。

「猫の毛色や種類によって、かかりやすかったり治りにくい病気もあるから、飼い主さんは知っておいたほうがいいよね。」

と語る先生。ふむふむ、なるほど。それでは今回は、猫種・性別によってなりやすい病気について調べてみました。

 

■白猫は日光に要注意


熱い夏。紫外線がギラギラする毎日は、白猫にとってはかなり気をつけた方が良い季節です。毛色が白、もしくは白っぽい猫ちゃんがかかりやすいのは「日光性皮膚炎」。

これは猫が強い日差しに当たり過ぎたときにかかる病気です。特に色素が薄い白猫ほどかかりやすい傾向があるとか。

日光性皮膚炎は、皮膚が薄い耳の先端がもっとも症状が出やすい部位で、ひどい場合はかゆみによる出血や脱毛で皮膚がただれてしまうこともあるそうです。

そしてもう1つ、かかりやすいのが「天疱瘡」という病気です。これは顔や足元などの1部分や全身にかゆみや痛みを伴う自己免疫疾患と呼ばれる病気です。

自己免疫疾患と呼ばれる病気は、ある日突然かかることが多いので予防しにくいのが特徴です。複雑な検査が必要で病気の診断も難しく、一度かかってしまうと多くは完治が難しい病気だと考えられています。

 

■アビシニアン・ソマリに多い「重症筋無力症」


猫種によっては、飼い主さんがどんなに可愛がっても遺伝によってなりやすい病気を持っていることがあります。

猫種の中で、アビシニアン・ソマリに多いといわれる病気が「重症筋無力症」です。重症筋無力症とは、食べた直後に吐いたり、ジャンプが困難になるなど、筋力が低下してしまう病気。

3つの部位に現れやすいそうです。

・重症筋無力症局所型:顔や食道など、一部の筋力が低下します。特に喉の筋力が低下しやすく、食べた直後に吐いたり、食べたものが肺に入ってしまい、肺炎を起こすことがあります。

・重症筋無力症全身型:手足の筋力が低下して、日常の歩行やジャンプするときに支障がでます。

・急性激症型:全身の筋力が急激に低下します。このタイプの場合は、猫が呼吸困難になることもあります。

 

■メス猫・ペルシャ・シャム猫に多い「全身エリテマトーデス」


体の2箇所以上に免疫の異常による症状が現れるのが「全身エリテマトーデス」という病気です。この病気は特定の性ホルモンの影響を受けるためか、オスよりもメス猫に多いと言われています。

また、猫種の中でも、ペルシャやシャム猫が遺伝的にかかりやすいことが報告されています。この全身エリテマトーデスという病気になると、元気がなくなる、顔や足の裏などに皮膚炎が起きる、貧血やふらつき、呼吸困難、関節炎、リンパ節の腫れなど実に様々な症状が現れます。

全身エリテマトーデスは全身に症状が出る特殊な病気です。脳や腎臓といった部位に炎症が起きると死に至ることもあります。

 

■5歳以上の猫は自己免疫疾患に要注意!


人間も中年以降になると体の機能が衰え始めます。それは猫もあらゆる哺乳類にあてはまる自然現象。仕方ありません。中でも中高年以降に多いのが免疫に異常が起きる「自己免疫疾患」です。

本来、病気の原因となるウィルスや細菌から体を守るのが「免疫」の役目です。しかしなぜか突然異常が起きて、その免疫が逆に体を攻撃してしまうのです。これが自己免疫疾患です。

この症状が起きると、血液や皮膚、内臓などが攻撃されて様々な病気を引き起こします。この病気の原因として、滋賀県の「西川動物病院」の獣医師、吉田進太郎先生は、

「私の印象では、自己免疫疾患にかかる猫が増えているように感じます。猫の生活環境が清潔になったことと関係があるのかも知れません。免疫がウィルスや細菌などの攻撃すべき外敵を失い、代わりに体を攻撃してしまうのかも。」と語っています。

 

■最後に


猫の病気の中でも最近多いらしい自己免疫疾患という病気。完全室内飼いで、他の猫との触れ合いや外の環境と遮断されたことで、猫はあらゆる病気から予防できるようになりました。でもどんな物事でも「やりすぎ」は逆の結果を招いてしまうのかもしれません。

猫にとってどんな環境が一番幸せで病気になりにくいのか、飼い主さんは考えてあげると良いかも知れませんね。
この読みものに付けられたタグ 健康

最近の記事

Recent Article
  • 暮らし
  • 健康
  • 知識