ちゃんと考えて!『かわいそう』だけで『猫のためにならない』ことしてませんか

By ハナ 2018/07/21
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猫のこと、あなたはどれくらいきちんと考えているでしょうか?
飼っている猫だけでなく、地域猫や野良猫のこと、すべて含めて『感情』ではなくきちんと考えて行動していますか?
偉そうなことをいっていますが、私ももしかしたらきちんと考えていないのかもしれません。

『猫がかわいそう』という感情だけで、猫のためにならないことを人間がやってしまっていることが実は意外に多いのだそうです。
今一度、一緒に『感情』だけじゃなく猫のためになること・ならないことを考えてみませんか?

 

◆『かわいそうだから』食べ物をあげる

両者の意味は少し変わりますが、飼い猫にたいしても野良猫にたいしても、一番よく聞く『猫のためにならないこと』はご飯をあげることです。

飼い猫の場合、通常の餌をやることは当然のこと。『かわいそう』という感情抜きで『普通』のことです。
しかし、猫の欲しがるままに適正量を大幅に越えた量のご飯やおやつ、人間の食べ物を『かわいそうだから』という理由で猫にあげることは猫のためにはなりません。
むしろ猫が病気になるリスクをあげている可能性もあります。

餌やおやつをもっと欲しくて、飼い主さんの食べているものが欲しくて、甘えてきたりにゃーと鳴く猫を見ると『かわいそう』と思うかもしれません。
ちょっとくらいならいいか!と思うこともあるでしょう。
しかし、猫が癖になってしまったらどうしますか?
猫にとっては肥満や塩分過多はいいものではありません。
『ちょっとくらい』が普通になってしまうこともあります。

『かわいそう』と感じても、猫にとってもっと『かわいそう』な現実が待っているのは猫が欲しがるままに食べ物をあげた場合です。
猫のためにならないので人間の食べ物はあげない、適正量は守ることを心がけましょう。
 

野良猫にたいしても『かわいそうだから』と言って『えさだけ』あげることは猫のためには絶対になりません。

『猫が好きだから猫の餌やりしてるのよ』と『いいことをしている』と思ってお話をしてくださる方がいます。
お腹の減った野良猫が『かわいそう』という気持ちからの行動で、猫を救っていると思っているのでしょう。
しかし、『餌だけ』しかあげていないのであればそれは『ねこのため』には絶対にならないのです。

外猫に『かわいそうだから餌をあげたい』と思うなら、外猫にも『責任』を自分が持たなければなりません。
去勢・避妊をしてこれ以上不幸な猫がでないようにし、トイレも作りトイレの世話や周辺に落としていく猫のうんちの片付けもしなくては、猫が地域の人とトラブルをお越してしまう可能性もあります。
猫が餌を食べ終わった後にきちんと掃除をしたり、お皿を持ち帰らなくては『猫を虐待してやろう』という悪い人に餌場を荒らされたり、猫を連れ去られ虐待される恐れだってあります。

『かわいそう』という気持ちから『餌や水だけをポンとおいておく』ことはひいては猫の『虐待』に繋がってしまうこともあるのです。

外猫が『かわいそう』だと思うのであればおうちの子にしてあげてください。
それが無理なのであれば、『餌をやるだけ』ではなく責任をもち去勢・避妊をさせ、片付けもして、虐待に繋がらないよう注意をしてあげてください。

『猫のため』にならない『餌やり』はやめましょう。

 

◆『かわいそうだから』猫の嫌がることをしない

猫が嫌がるから○○はしないことにしたんです。という方は結構いらっしゃいます。
例えば猫が嫌がっているときに触らないこと、猫が嫌がるから大きな音で音楽を流さない、などは猫がストレスを感じにくくなるため『猫のためになる』と言えるでしょう。

しかし猫が嫌がるからかわいそうで歯磨きはしません、や、猫が嫌がるからかわいそうでお薬が飲ませられません、など『しなくてはいけないこと』を『猫がかわいそうだから』という理由でやらないのは猫のためにはなりません。

たとえ猫がかわいそうでも、嫌がっていても、病院に連れていったり、お薬を飲ませたり、歯磨きをすることは『必要なこと』です。

必要なことは嫌がっていてもかわいそうでも、やらなくてはいけません。
やらなくては猫はもっとかわいそうな状態になってしまいます。

『必要なこと』と『猫のストレスになること』は別です。
何が必要なのか、嫌がっていてもやらなくてはいけないのかはよく考えて行いましょう。

いかがでしたか?
少しきつい書き方に見える部分もあったかもしれません。
しかし近年の猫ブームで『かわいそうだから』と猫にもっと『かわいそう』なことをしている人が増えたように感じます。

『かわいそう』だけではなく、よく考えて行動してくれる人が増えることを願っています。
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