猫が飼い主さんや一緒に暮らしているなかまに対して愛情を表すとき、する行動のことを『親和行動』と呼びます。
『親和行動』を猫な飼い主さんや一緒に暮らしている他の猫や他の動物に行っていれば、猫はその人や動物に対して『愛情』を感じていて、猫との相性がいい証拠にもなります。
猫のとる『親和行動』にどんなものがあるのかを知れば、猫からの愛情表現もばっちり受け止められるはず！
猫からの愛情表現『親和行動』とはどのようなものがあるのか、ご紹介します！
◇体を擦り付ける
猫が尻尾をピン！と立てて飼い主さんの足や体に体を擦り付けてくること、ありませんか？
体を擦り付ける行動は『アロラビング』と呼ばれ、ある程度好意を持っている相手にしかおこないません。
しかし猫が好きな相手、誰にたいしても、どの動物に対しても体を擦り付けるかというと実はそうでもないのだそう。
猫の好き相手だったとしても『ある条件』に当てはまらない限り体を擦り付けてくれることはないと言われています。
その条件とは『体を擦り付けてくる猫』よりも『体を擦り付けられる人や動物』の方が『優位』であること。
基本的には猫は自分よりも目下のものにはどれだけ愛情を持っていても体を擦り付けることはないのだそうです。
野良猫たちの世界でも力の強いオス猫が力の弱いメス猫にたいしてアロラビングを行うことはありますがその逆はほとんどないと言われています。
猫のアロラビングには『目上のものへの挨拶』も含まれているのかもしれませんね。
我が家の猫は主人や私の弟にたいしては懸命に体を擦り付けてアロラビングしていますが、猫が私に対して体を擦り付けることはほぼありません。
娘や息子に猫が体を擦り付けることもないので、おそらく猫のなかでは主人や弟は猫よりも目上、私や子供たちは目下のもの、と考えているのでしょう。
なんとなく、わかる気もしますが、何となく悲しい気持ちになりますね。
◆一緒に眠る
基本的に人間もですが、眠っている最中が一番無防備です。
特殊な訓練でもしていない限り、寝ているところを襲われたらひとたまりもないでしょう。
眠りが人間に比べると眠りが浅いとはいえ、猫だって眠っている時はたいてい無防備です。
猫も襲われる可能性のある人とは一緒に眠ることはできないでしょう。
猫と一緒に眠ることができるということは、愛情を持ち信じられている証拠とも言えます。
『じゃあ猫が一緒に寝てくれないから愛されてない』というわけではありません。
猫は気ままに見えて割りと頑固な動物です。
猫が『自分の寝床』だと一度決めた場所に不都合がなければ、基本的にはずーっと同じ場所を『寝床』にする習性があります。
飼い主さんのそばよりも猫にとって心地よく、決まった寝床が他にあるから飼い主さんが好きでも一緒に寝ないこともあるようです。
猫が昔からずっと決まった場所で眠っているなら『愛情がない』『親和行動をされていない』訳ではないので安心してくださいね。
◇グルーミングしてくれる
猫が飼い主さんをグルーミングしてくれる。
そんな経験をしたことのある飼い主さんは多いかもしれませんね。
猫が飼い主さんや他の動物に対してグルーミングをしてあげることを『アローグルーミング』と言います。
アローグルーミングは猫が『相手のことが大好き！』という気持ちを伝えるためだけにするのではなく、実は信頼関係を高めるためにする行動でもあるのだそう。
私達は何気なく猫になめられているだけかもしれませんが、猫社会の場合はなめられている側の猫もグルーミングしてくれる猫がなめやすいようにからだの位置を変えたり、動かしたりします。
グルーミングしてくれる猫のことを信頼して、グルーミングをやりやすいようにしてあげてるのです。
私達は猫が『グルーミングしやすいように』と体の向きを調節するのは難しいかもしれません。
なので、猫にグルーミングをしてくれたお礼に『マッサージ』で気持ちを返してあげましょう。
猫のグルーミングと同様の意味を持つので、猫に対してのお礼にもなりますし、アローグルーミングの『絆』を深めることもできるのでぜひやってみてくださいね！
いかがでしたか？
猫のする『親和行動』の中に、あなたが猫からしてもらっていることはあったでしょうか？
嬉しい親和行動をこれからもしてもらえるように、猫との信頼関係をしっかりと築いていきましょう♪