【猫と病気】暑い夏は要注意!紫外線が原因で猫がなりやすい3つの病気とは

By bzp00343 2018/07/05
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暑い夏。しかし強い日差しを浴びたり、日光を過度に浴び続けることで、猫が病気になることがあります。

猫は日向ぼっこが大好きですが、暑い夏は要注意!暑い季節でも快適、安全に猫が過ごすための注意ポイントをご紹介しましょう。

 

■紫外線が原因で猫がなりやすい病気「日光性皮膚炎」


日光に含まれる紫外線。太陽の光は猫の体内時計を調節したり、被毛をサラサラにするなどのメリットもありますが、デメリットもあります。

「日光性皮膚炎」とは、猫が強い日差しに当たり過ぎるとかかる病気。白い猫や毛色の薄い猫は特に重症化する傾向があります。

主に気をつけたいのが、猫の耳の部分。毛が薄い先端部分は特に症状がひどくなりやすい部位です。

「日光性皮膚炎」は、ひどくなると出血や脱毛、皮膚がただれてしまうことがあります。かゆみが強くなると猫が引っ掻いたりしますから、細菌感染を予防するためにも早めに動物病院を受診して下さい。

 

■紫外線が原因で猫がなりやすい病気「扁平上皮癌」


外で暮らす野良猫が特に注意したいのが「扁平上皮癌」。普段から長時間外の紫外線を浴び続けることで、「日光性皮膚炎」にかかりやすいと書きましたが、「扁平上皮癌」はその日光性皮膚炎が進行してかかる場合があります。

これは猫の顔周りにできやすく、耳、鼻、口といった部分に腫瘍ができ、炎症やただれ、出血や膿などの症状が現れます。

進行するとその部分が欠け落ちることがある重篤な病気です。

私はこの扁平上皮癌にかかった野良猫を保護したことがありますが、本当に悲惨な状況でした。唯一の救いはあまり痛がらなかったこと。耳が全て欠損し、こぶし大の腫瘍ができていましたが、食欲は死ぬ1週間前まで旺盛でした。

早期発見できれば、外科手術や放射線治療が有効な病気です。

 

■紫外線が原因で猫がなりやすい病気「熱中症」


強い日差しを浴びることで、急激に体温が上昇する熱中症。たかが熱中症と侮ってはいけません。ひどくなると呼吸困難や痙攣などが起こり、最悪の場合は死に至ることがある怖い病気です。

日向ぼっこをしているのね、と思っていた愛猫が、実は熱中症で動けなくなっていただけだった、という笑えない事例があります。

高齢猫や持病のある猫は特に要注意です。暑い日差しの中で寝ている場合、呼吸が荒くなっていないか、体温が上がりすぎていないかチェックが必要です。

 

■猫の紫外線対策のポイント


1日中室内にいる猫。窓から外を見るのが好きな猫も多いとは思いますが、猫の紫外線対策のポイントといえば、なんと言っても窓に紫外線防止のUVカットのシートを貼ったり、カーテンで遮断すること。

直射日光を遮ることで、紫外線をかなり予防することができます。またこうすることで、室内の急激な温度上昇も防ぐことができますから一石二鳥。

白猫や被毛に白い部分が多い猫の場合は、夏だけでなく、1年中紫外線対策をしておくと安心です。
そして猫の体温の急激な上昇を予防するには、猫が日向ぼっこをする場所にクールマットを敷いたり、家中のドアを解放して涼しい部屋にいつでも移動できるようにすると良いでしょう。

猫は家の中で一番涼しい場所を探すのがとても得意な動物。「こんなところに!」という場所でくつろぐことがあります。

部屋のドアだけでなく、押し入れや靴箱など、猫が好みそうな場所の扉を開けておくと良いかもしれません。

 

■簡単にできる猫の保冷対策


家の中にあるものでも簡単に猫の保冷対策ができます。オススメなのは、2Lのペットボトルに水を満タンに入れてキンキンに凍らせ、それを扇風機の前に置く、という方法。扇風機の風が冷気に当てられてちょっとしたクーラー代わりになります。

そしてもう1つは枕カバーの中に、タオルでくるんだ凍らせた保冷剤を複数個いれる方法。猫のベッドの上に置いておくと冷たいクッションになります。紫外線で高くなった体温を低下させてくれるはずです。

 

■最後に


いかがですか。紫外線が原因で猫がなりやすい3つの病気と、その対策法をご紹介しました。猫は暑さに強いので、夏でも日向ぼっこをしたがる猫もいます。

しかし飼い主さんが神経質に日向ぼっこをさせまいと構い過ぎると、猫が敏感に察してストレスになってしまうことも。

紫外線が強くなる夏の日向ぼっこは、猫よりも部屋のインテリアで対応するようにした方が良いかもしれませんね。
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