猫は平和主義。そして結構我慢強い生き物です。あなたに向かって意思表示をするのは、
「お腹が空いたニャ～。」
ぐらいという猫ちゃんもいるのではないでしょうか？飼い主にそもそも「依存してません。」というツンデレの猫の場合、普段から自分の気持ちをあまり外に出しませんよね。
飼い主の顔を見るたびに、まるで車のワイパーのごとく尻尾をブンブン振って気持ちを表す犬と違い、猫の喜怒哀楽は分かりにくいとよく言われています。
しかし愛猫は一緒に暮らす大事なパートナー。猫の気持ちは知っておきたいモノ。特に「面倒臭い」「嫌だニャ！」「ほっといて！」というネガティブな気持ちを知っておくことはとても大切。
今回は、そんな分かりにくい猫のネガティブな気持ちを知る方法をご紹介します。
■猫が「面倒臭い」と思っている時
気分がコロコロ変わるのが猫という生き物。飼い主さんが名前を呼んだり、構ってあげたいと思っていても、
「そんな気分じゃニャイの。」「面倒臭い」
と思っていることがよくあるかも。そんな猫の気持ちを知るには、猫の様子から判断してください。
・飼い主さんから離れて、名前を呼ばれても動かない。
・いくら触っても動じず、されるがまま。（しつこくすると逃げて行く）
・遊びの誘いに見向きもしないで立ち去ってしまう。
・飼い主さんが声をかけると、しぶしぶこちらを見るが、すぐにそっぽ向く。
・呼ばれても、尻尾だけダラ～ンと動かす。
・お気に入りのおもちゃをなんとなく触っている。
猫が「面倒臭い」と思っている時は、上記のような仕草をすることがあります。飼い主さんは無理に近寄らないで様子を見ましょう。そっとしておくほうが猫の方から近寄ってくれる可能性があります。
ただし、普段はとても反応が良い甘ったれな猫が急にこのような態度を見せる場合は、病気や怪我の可能性がありますから注意してくださいね。
■猫が「嫌だニャ！」と思っている時
何かの調子にイライラしたり、怯えたり。猫は人間よりも聴覚や嗅覚が優れているため、突然気分が変わることがよくあります。飼い主さんは原因がわからなくてオロオロすることがあるかも。
猫が「嫌だニャ！」と思っている時は、このような態度を取ることがよくあります。
・飼い主さんが抱こうとすると前足を突き出して抵抗する。
・飼い主さんが近づくと物陰に隠れる。
・1点を見つめてすぐに逃げられる態勢で固まっている。
・体を低くして素早く移動する。
・飼い主さんが撫でていると急に噛み付く。
・狭いところに隠れて気配を消す。
・飼い主さんに背を向けて動かない。
どの態度も、「今は飼い主さんとはいたくない。」という拒否を表すポーズです。特に怖がりの猫はよくこのような態度をとることが多いかも知れません。
飼い主さん自身、原因がわからなくて悩むこともありますが、トイレやご飯がきちんとしている、病気でないなら、おそらく猫にしかわからない理由かも。
猫がリラックスできるように、隠れ場所をいくつか用意してあげて、猫が「嫌だ！」と思うことから避難できる環境を整えてあげてください。
■他にもある！こんな仕草はどんな気持ち？
猫の気持ち。分かりにくくて飼い主さんを悩ます行動はまだまだあります。例えば、
・首を振って乱暴に毛づくろいをする。
・寝起きでもないのに大きなあくびをする。
・顔全体をしっかりと洗う。
・そっぽ向いて鼻や口を舐める。
・話すように口を動かす。
・念入りに爪を砥ぐ。
・家具などに強くスリスリする。
こんな仕草が見られたら、それはおそらく「マジ！」「やばい！」「焦った～。」というドキドキした気持ちを表しているはず。
よく猫を叱った後に猫がいきなりあくびをしたり、急に毛づくろいをする姿を見て、飼い主さんが「全然反省してない！」とがっかりする話を聞きますが、これは猫にとって「びっくりしています。」という態度。反省をしているかは分かりませんが、飼い主さんの怒りはちゃんと理解しているからこその態度です。
■最後に
いかがですか。飼い主さんでもなかなか分かりにく猫の気持ち。ご飯の時だけは甘えてくるけど、後は知らんぷりなんだよね、と思うなかれ。意外に飼い主さんが気がつかないだけで、猫は自分の気持ちを十分「態度」で伝えています。
猫の気持ちはよく「耳」にも現れます。特にネガティブな気分の時は耳が伏せられて水平になるので、耳に注目するのも良い方法ですよ。