猫の性格は生後2ヶ月で決まる!子猫が母猫から教わる四つのルールとは

By bzp00343
猫の性格は生後2ヶ月で決まる!子猫が母猫から教わる四つのルールとは
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猫は生まれて生後2ヶ月の間に一生分の知恵と愛情を母猫から学びます。この時期は猫の性格を決めるとても大切な時期。この時には母猫が子猫に教えることは、野良猫でも室内飼いの猫でも基本的に同じです。

母猫が子猫に教えるルールにはどんなものがあるのでしょうか。

 

■子猫の成長過程とは


猫は人間の4倍のスピードで成長すると言います。猫は母猫のおっぱいを飲む授乳期までは排泄もすべて親任せ。

子猫の体力がつき始める五週齢あたりから母猫の本格的な教えがスタートします。生後2ヶ月で母猫からの教えは終了。最終的に子猫が母猫のそばを離れて完全に独立するのは生後6ヶ月ぐらいだといわれています。

・生後0~1週目:生まれた直後でまだ目も見えない状態。被毛がわずかに確認できる程度。
・生後1~2週目:視覚聴覚が発達。よく動くようになる。
・生後2~5週目:筋肉、脳が発達し、乳歯が生え揃う時期。
・生後5~6週目:離乳開始時期。排泄も自分でやる様になる。
・生後6~2ヶ月:好奇心が旺盛に。何でも興味を示す時期。

 

■子猫が母猫から教わるルール①食べ物


母猫は子猫が5週目あたりの離乳期になると、食べても大丈夫なもの、狩りの仕方、食べ物のルールなどを教えます。

まず子猫の前でしっぽを振って戯れさせ、反射神経を鍛えて狩りの予行練習を行います。野良猫の場合母猫は死んだ獲物を子猫の前で食べて残りを与え「食べても大丈夫なもの」を教えます。その後今度は生きた獲物を持ち帰り、子猫に仕留めかたを見せて覚えさせるのです。

飼い猫の場合は親子が一緒の場合、子猫は母猫の食べる姿を見て食べていいかどうかをまなびます。

 

■子猫が母猫から教わるルール②安全な環境


野良猫の場合、母猫が子猫の首筋を咥えて移動します。母猫は子猫を実際に危険のない場所へ連れていって、自ら母猫がその場所でくつろぐことで子猫に「安全」と「快適」な環境を教えます。

もし危険が迫った場合、母猫は子猫を脅したり噛み付いたりして逃げること教えます。。猫の子育ては母猫と他のメス猫で育てる完全母系社会。オス猫はタッチしません。母猫はどんなに体の大きな動物だろうと子猫を守るために攻撃して外敵を追い返します。

子猫が母猫から愛情を受け取れる時期はとても短いのです。この時期に親子の関係をしっかり作っておくことが、子猫の性格形成に大きく影響します。

 

■子猫が母猫から教わるルール③仲間とのつきあいかた


子猫は、母猫とのコミュニケーションの中で猫同士の付き合い方を学んでいきます。子猫は母猫とじゃれあうスキンシップで、仲間とのあいさつの仕方や、噛み合う力加減等を教えるのです。

子猫が目を合わせてきたら怒ることで、猫同士がお互いに出会い頭に見つめ合わないという「ネコのルール」を教えます。

このネコのルールはとても大切です。きちんと教えないとボス猫に遭遇したときにかみ殺されたり、猫同士のコミュニケーションがうまくいかずに仲間はずれにされる場合もあります。

 

■子猫が母猫から教わるルール④人とのつきあいかた


飼い猫の場合は、ヒトとの関係も母猫から学びます。子猫は母猫の飼い主さんに対する態度を見て、人に対する接し方を真似、コミュニケーションを学びます。

母猫が飼い猫だと子猫も人に対してフレンドリーになる傾向があります。その反面、野良猫で生きてきた猫が人になつかないのは、やはり野良猫だった母猫の人に対する態度を見て育ったからだと言われています。

 

■最後に


現在ペットショップで売られている子猫は、欧米先進国では、ペットの販売年齢には「8週齢規制」が常識。欧米では生後56から62日前の子犬や子猫を販売することは禁止されています。

日本でも2012年の動物愛護法改正時、8週齢規制が叫ばれましたが、繁殖業者の74.2%が「生産コストが増加する」、ペット店の79.6%が「売り上げが減少する」と訴えて反対しました。

小さければ小さいほど可愛い子猫。しかしその性格はまだ未発達です。せめて2ヶ月間は母子密着で育てたほうが、穏やかで人と上手に暮らせる性格になるのです。

猫の性格は生後2ヶ月で決まる、と言っても良いでしょう。詳しくは『子猫が欲しい?実は怖い子猫に多い「愛着障害」を知っておこう』をぜひ参考にしてくださいね。
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