猫が日光浴が好きなのには理由があった!猫に日光浴が必要な5つの理由

By bzp00343
猫が日光浴が好きなのには理由があった!猫に日光浴が必要な5つの理由
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2018年の桜の開花、今年は前年より10日早く、そしてたった3日で満開になりました。これは記録を取って以来一番早いとか。

地球温暖化の影を感じつつ、我が家の愛猫は春の光を満喫。いつにも増して日向ぼっこに余念がありません。

ある雑誌のアンケートによると、愛猫が毎日「日向ぼっこ」をしている、と答えた飼い主さんは65%。

しかし皆様、猫には日光浴が必須です。植物に日光が必要なように、猫には日向ぼっこは必ずさせたほうがいいとか。

猫が日光浴が好きなのには、生態的な理由があったのです。今回は猫とお日様の深~い関係についてご紹介します。

 

■猫は日光を使って体内機能の調整をしている


猫も人も、動物には同じ時間に眠気や空腹を感じる「体内時計」が備わっています。現代病と言われる「うつ病」は、この体内時計の狂いも理由の1つだと言われているとか。目には見えませんが、結構大切な「時計」です。

そして猫は人よりもこの体内時計に頼って生活をしているそうです。この体内時計を調整することは自分のコンディションの良し悪しに繋がります。猫にとって毎日の日光浴は必須。光の強さや日照時間、お日様の位置などを元に、時間と体内時計のズレを修正しているのだそうです。

なるほど~。愛猫カイトが5時50分に毎朝私を起こしにくるのはそのせいだったのか……。そういえば曇り空の日はちょっと起床時間も遅いような?猫にとってお日様はとても必要な存在のようです。

 

■猫は日照時間によって毛の量が増減する


これはいわゆる猫に換毛期がある理由です。季節による日照時間の変化は、猫の発毛サイクルに影響を与えるのです。

春と秋に猫の抜け毛がごっそりと増えるのは、猫が日照時間の変化をキャッチして夏や冬の到来に備えて毛の生え変わりが起きるため。

日照時間が長くなると猫の毛は少なくなり、反対に日照時間が短くなると毛が増えていきます。
猫の毛は上毛と下毛があります。夏はふわふわした細く柔らかい下毛の量が少なくなり、冬は上毛が長くなって下毛の密度が夏の2倍になるそうです。

 

■日向ぼっこは猫の毛艶を良くする


日向ぼっこをすると、猫の体がポカポカと温まります。すると血行が良くなって血液に乗った栄養素が猫の体の隅々にまで行き渡ります。

日光浴は猫を健康にしますから、当然毛艶が良くなるのです。内臓の働きも促進されますから、血行が良くなることで、猫の病気予防にもつながると考えて良いでしょう。

 

■猫は日光浴でビタミンDはあまり生成されない


昔は猫が日光浴をしたがる理由について、ビタミンDを合成するからだと考えられていました。一般に哺乳類は、日光を浴びると血中のカルシウム濃度を高めるビタミンDの合成が促進されると言われています。

しかし最近の研究では、なぜか猫の場合は日光浴でビタミンDはあまり生成されないことが判明したのです。

この理由は、猫の体内にある酵素が、ビタミンDに変換される前の有機化合物をビタミンDではなく、ほかの物質に変換してしまうためだと考えられています。

ただし、猫の総合栄養食には必ずビタミンDが含まれていますから、フードで摂取すれば健康上は問題はないそうです。

 

■日光浴で、猫は体力を温存している


狩りをする狩猟動物である猫は、いつ獲物が見つかるかわからないため、獲物を見つけた際はいつでも素早く動けるようにしておく必要があります。

そのため猫は狩りをしないときは日向ぼっこで体を温めることで、狩りに必要なエネルギーを蓄えているのです。

 

■最後に


いかがですか。猫とお日様の深い関係をわかって頂けたでしょうか。しかしいくら猫に日光浴が必要だとはいえ、紫外線の浴びすぎには猫だって注意が必要です。

猫も強い日差しに長時間当たると、炎症を起こしたり、腫れるといった皮膚疾患になる可能性があります。

特に白い猫や毛色が薄い猫は要注意。紫外線から皮膚を守る役割をするメラニン色素が少なく、紫外線の影響を受けやすいので注意してください。

また、猫は長時間お日様に当たっても汗をかきにくい動物です。猫の体には(主に肉球以外で)汗を分泌する汗腺はありません。日光浴しすぎて体温が急激に上昇すると危険です。猫の日光浴は適度な時間を心がけてくださいね。
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