普段何気なくやっているあなたの行動。愛猫は言葉が話せませんが、もしかしてその行為、とっても「迷惑だニャ……。」と思われているかも。
可愛さ余ってついつい、愛猫が大好きだからと飼い主さんがやりがちなスキンシップが、もしかしたら愛猫のストレスになっているかも知れません。
スキンシップの仕方や自分の習慣が猫に迷惑に思われていないか、普段の行動をチェックしてみましょう。今回は、愛猫が嫌がる事ワースト5位を紹介します。
■猫が嫌がる事ワースト5位：「猫にチューをする」
犬を飼っていると、よくベロベロと顔を舐められることがありますよね。犬は母犬の口を舐めて食べ物をもらう習性があるため、飼い主さんとも口と口を合わせる「チュー」には抵抗がないと言われています。
しかし猫の場合、そういった習性がありません。お互いの匂いを嗅ぐための鼻を近づける「鼻キス」はしますが、相手から顔を舐められる、口を近づけられる行為はもしかして迷惑かも。
飼い主さんが猫にキスをすることによって、猫は自分の鼻の近くに別の匂いがついてしまいます。猫は自分の鼻を舐められませんから、場合によっては不快に思うかも知れませんね。
■猫が嫌がる事ワースト４位：飼い主さんの香水や柔軟剤の匂い
毎朝お化粧の仕上げに香水をつけて、愛猫に「行ってくるよ」の挨拶。そんな習慣はありませんか？香水はほんの少しでも香りが残りやすいので、猫の体に付着するといつまでも香りが消えません。
また、猫のベッドや飼い主さんの洋服から香る柔軟剤の匂いも同様です。猫と接触するたびに猫の体に香りがつくでしょう。しかしそれらの香りを嫌う猫は多いといいます。
香水や柔軟剤の匂いのする洋服で猫を抱きしめるなど、密着度の高いスキンシップを無意識にやっている飼い主さんは多いのではないでしょうか。
猫の嗅覚は人間の6倍も鋭いといいます。飼い主さんが「良い香り」だと思っても、猫からすると「とんでもない悪臭」だと感じるかも。とても迷惑だと思っているかも知れません。
■猫が嫌がる事ワースト3位：猫の排泄中にじっと見る
猫がトイレに行くと、ついつい、じっと排泄するところを見てしまうことはありませんか？猫はとてもデリケート。排泄をするときは、自分が一番無防備にならざるを得ない時間ですから、できればリラックスした状態で、安心しながら行いたいと思っているはず。
たとえ気心を知れた飼い主さんであっても、自分の行為をまじまじと見られるのは嫌なのではないでしょうか。
神経質な猫の場合、飼い主さんが見ていたり、ほかの猫がそばに寄ってきただけで、排泄を途中でストップしてしまう猫もいるとか。
猫の排泄中はそばにいないようにした方がいいかも。もし猫の排泄中に目があってしまったら目をそらすのがマナーです。
■猫が嫌がる事ワースト２位：猫を散歩に連れて行く
いつも部屋の窓から外を見つめている猫。外に出たいとニャーニャー泣くからと、猫にハーネスをつけて散歩をさせている飼い主さんがいるかも知れません。
猫の散歩、これは猫が望む場合は構わないかも知れませんが、完全室内飼いの猫を、「いつも部屋の中ばかりでかわいそう」と外に散歩に連れて行くのはやめた方が良いでしょう。
猫は自分の縄張りを大切にする動物です。自分の匂いを部屋の家具や飼い主さんにスリスリして擦り付け、縄張りの中にいることで安心する習性があります。
自分が全く知らない場所、知らない匂いがする環境は大きな不安とストレスの元になります。猫を散歩させるなら、毎日決まった時間に同じコースを歩いた方が良いでしょう。勝手に散歩のルートを変えると猫が混乱する原因になります。
■猫が嫌がる事ワースト1位：猫に洋服を着せる
今まで紹介した、「猫にチューをする」、「飼い主さんの香水や柔軟剤の匂い」、「猫の排泄中にじっと見る」、「猫を散歩に連れて行く」を全く迷惑と思わない猫は存在します。
しかしこの、「猫に洋服を着せる」という行為を喜ぶ猫はいないはず。これはおそらく、どんな猫もストレスに感じるはずです。
猫は自分の体を舐めて綺麗にするのが習慣です。洋服を着せられるとこの習慣ができず、また洋服の感触にかなりイライラするのではないでしょうか。
インスタ用に写真を撮る間の短時間なら構いませんが、長時間猫に洋服を着せるのはお勧めではありません。
■最後に
いかがですか。猫が嫌がる事ワースト行為を紹介しました。しかし猫が嫌がるとわかっていても、猫へのキスや香水を辞めるのは難しいかも。
それならそれで、やめなくても大丈夫かも知れません。猫は習慣を大事にする動物です。それが毎日の習慣になっていれば、猫も気にならないかも知れませんよ。（多分ですが）