猫のごはん。ついやりがちな「おかずのおすそ分け」の悩みと疑問【後編】

By bzp00343
猫のごはん。ついやりがちな「おかずのおすそ分け」の悩みと疑問【後編】
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ついつい、ちょっとだけ……。猫の健康を案じつつ、自分のおかずを「おすそ分け」してしまった時。もしかして、あとから後悔するようなことがあるかも知れません。

その一口が寿命を縮める、というと大げさかも知れませんが、猫と人では体内で必要とされる栄養素が違います。

人間が食べれば血液がサラサラになるという「玉ねぎ」は猫にとっては猛毒ですし、女性が大好きな「チョコレート」も、猫が食べれば大変危ない食べ物です。

猫におすそ分けをする場合、何を気をつけたら良いのでしょうか。飼い主さんが心配になりそうな悩みを調べてみました。

 

■猫も食べ物アレルギーってあるの?


猫は完全肉食動物。でも中にはたんぱく質アレルギーの猫もいると聞きました。猫がアレルギーを起こしやすい食べ物もあるのでしょうか?

調べてみると、確かに猫の中にはごく少数ですが、食べ物によるアレルギーがある猫もいるようです。猫がアレルギーを起こしやすい食材とは、

・牛肉
・大豆
・乳製品
・麦
・豚肉
・鶏肉
・馬肉
・魚
・トウモロコシ
・米

など。肉や魚がダメな猫もいるなんて驚きでした。猫のアレルギーの主な症状には、かゆみ、喘息のような呼吸器による異常な症状や下痢などが挙げられます。

その中でも猫に最も多い症状が「かゆみ」でしょう。特に猫の顔や首、耳の後ろなどを激しく引っ掻いたり、噛んだりするときは要注意。

猫のかゆみの原因はストレスや病気によることもありますが、食物アレルギーによる可能性もあります。
しかしまだ猫の食物アレルギーの原因や治療は未知数で、不明な点も多いと言われています。

 

■おすそ分けをやめたら、観葉植物をかじるようになったけど大丈夫?


猫が葉っぱをいたずらしたり、噛んだりすることは良くあります。猫はイネ科の植物を好むようで、猫草を置いておくと喜んで食べますよね。

しかし猫と植物はあまり相性が良くありません。猫にとって毒性が強いと言われる植物は数多く存在しますから、できれば観葉植物などは、猫の手の届かない場所に飾ったほうが安心です。

一般的に猫が食べて中毒を起こす植物とは

・ポトス
・ポインセチア
・シクラメン
・カランコエ
・アロエ
・ゆり
・カラー
・すずらん
・アイビー
・朝鮮朝顔

などがあります。

 

■すでに長期にわたって長期にわたって「おすそ分け」を食べさせてしまった猫の健康状態は大丈夫?


今まで人間の食べ物をおすそ分けしてもらっていう場合、気になるようでしたら、特に高齢の猫は動物病院で健康診断を受けてみたほうが安心です。

猫は高齢になればなるほど腎機能が低下して行くため、特に塩分やミネラルの多いおすそ分けはやめたほうが良いでしょう。

しかし今まで楽しんできた「おすそ分け」を急にやめてしまうと、猫はその環境の変化から健康を損ねてしまうかも知れません。

猫はストレスに弱い生き物。体の不調から夜泣きや被毛のパサつき、脱毛といった症状が現れるかも知れません。

おすそ分けは、今まで毎日あげていたなら1日おきにするとか、徐々に変化をつけていったほうが猫にとっても安心です。

猫は高齢になるに従って腎臓疾患も増えて行きます。猫もシニアになってきたら、塩分は少なめにしてあげてください。

猫におすそ分けする料理はマグネシウム、リン、カルシウムを多く含む食材は避けるようにし、なるべく水分を多く取れるような工夫をしてみてはいかがでしょうか。

 

■最後に


いかがですか。猫に安心なおすそ分けとは、まずは猫に必要な栄養素を満たしてあげることと、飼い主さんが猫にNGな食べ物を調べて、絶対にそれだけはあげない、と心に刻むことも大切です。

猫の健康を心配して手作りご飯をあげている飼い主さんは、猫に食べさせてはいけない食べ物は
知っているはず。

知らなかった飼い主さんは、この記事をどうぞ参考にして、おすそ分けできるかどうかチェックしてくださいね。

猫は意外な食べ物がNGです。例えば、鳥のからあげや焼き鳥は与えないでください。市販されているからあげは醤油、ネギなどで下味をつけてから焼いているかも。

そして焼き鳥の中でもレバーにはビタミンAが豊富です。人間にとっては栄養価の高い食物ですが、猫の場合はビタミンAは肝臓に蓄積されてしまいます。

過剰に摂取すると中毒症状が出ることもあるので、絶対にあげないで下さいね。
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