まずは食事制限、はダメ！愛猫を賢くダイエットさせる方法【前編】

肥満が悪いのは猫も人間も同じですよね。そして猫の肥満の原因は飼い主さんに原因があることが多いのです。

猫の肥満は飼い主さんの意識改革から。「あら、うちのみーちゃん最近太ったから、ご飯を減らしてみよう」という安易なダイエット方法は、またすぐにリバウンドする原因になります。

今回は、猫の肥満と飼い主さんの因果関係について調べてみました。

 

■飼い主の意識をチェック！

猫をダイエットさせる前に、猫の肥満に関する飼い主さんの考え方をチェックしてみましょう。下記の10問の質問のうち、当てはまる設問の数をチェックしてみてください。


①猫はぽっちゃりくらいが可愛いと思っている。
②家族構成は3人以上である。
③自分はよく間食をする方だ。
④猫の食事量は目分量であげている。
⑤猫に運動はいらない。
⑥うちの猫は牛乳が好き。
⑦愛猫に甘えられるとついおやつをあげてしまう。
⑧病院に行った時しか猫の体重を測らない。もしくは猫の体重を知らない。
⑨家族にも肥満傾向の人間がいる。
⑩愛猫に人間のおやつをあげてしまうことがある。

 

■チェックが3つ以下の飼い主

あなたは意識改革をする必要がない立派な飼い主さんです。自分の愛猫に、きっと肥満とは関係のない食事管理をさせているはず。

ときどき、「ちょっとかわいそうかな」と思うくらいの厳しさが、猫の健康を守る秘訣になっているのではないでしょうか。あなたの意識改革度は10%。これからも頑張ってください。

 

■チェックが4つ以上の飼い主

あなたは愛猫のおねだりに流されやすい飼い主なのではないでしょうか。猫のおねだりや要求に応じていたら、猫はすぐにでぶニャンになってしまいます。

あなたの意識改革度は60%。家族とも話し合って、おやつをあげる量や、1日のご飯をちゃんと測るなど、きちんと「数字で」食事管理をするように心がけましょう。

 

■チェックが6つ以上の飼い主

あなたは愛猫に非常に愛される飼い主かもしれません。おやつは与え放題。ご飯も好きなだけ食べさせているのでは？

もうすでにあなたの猫は肥満かもしれませんね。まずは「でぶねこは可愛い」「食べ物で猫とスキンシップ」という習慣はやめるべき。

肥満は様々な病気の原因になります。あなたが猫を本当に愛しているのなら、これまでの猫との習慣を改めて、きっちりと食事を管理するようにしてください。

 

■あなたの猫の肥満度をチェック！

自分の猫が肥満かどうかは、猫の見た目だけではなかなか判断できませんよね。猫がちゃんと座って自分のお尻をなめられるくらいの柔軟性があれば、まだセーフ。猫も肥満が進むとお腹に脂肪がつきますから、太ると大切な日課であるグルーミングができなくなってしまいます。

まずは愛猫のグルーミングの様子を確認してみましょう。それから数字で愛猫の体脂肪率をチェックしてください。

猫の体脂肪の換算式

・猫の体長×猫の体長÷体重＝①
・4.12×猫の右前脚の長さ＝②
・1.48×骨盤の周囲の長さ＝③
・1.16×猫の胸回りの長さ＝④
・ー0.02×①ー②＋③ー④＋92.93=猫の体脂肪率

となっています。この体脂肪率の数値が14%以下の猫は「痩せすぎ」です。15~20％の場合は「標準」です。21%以上あったら立派なでぶニャンコ。猫の行動と食事を見直して、今すぐダイエット作戦を開始しましょう。

 

■飼い主の誤解が猫と太らせる

完全室内飼いの猫が肥満になった場合、肥満の原因は飼い主さんに責任があるはず。猫の口に入る食べ物は100%飼い主さんから与えられたのですから、猫に与えた量や食事の内容が今の肥満を作っているのです。

飼い主にとって、ご飯やおやつをあげることは猫との大切なコミュニケーションの1つ。愛情表現の手段だと思っているかもしれませんが、猫にとってはそれはただの「ご飯」でしかありません。
猫は食事をくれる人よりも、遊んでくれる人の方が好き、というデータもあります。飼い主さんが意識を変えて、食べ物で猫の愛情を釣るのはやめた方が良いでしょう。

 

■最後に

いかがですか。愛猫をダイエットする前に必要なのは、飼い主さんの意識改革です。飼い主がどれだけ猫の肥満を心配し、反省しないと、猫が痩せたときに、またついついおやつや食事の量を増やしてしまうでしょう。

猫の肥満の原因は自分、ひいては猫が病気になる原因を自分が作っている、とはっきりと意識して、後半に続く愛猫を賢くダイエットさせる方法を実践してください。