猫は口の中にも「鼻」がある?意外に知られていない猫の鼻の不思議

By bzp00343
猫は口の中にも「鼻」がある?意外に知られていない猫の鼻の不思議
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私が個人的に考える「猫の七不思議」の中の1つが、

「猫はなぜ男性のクサい靴下の匂いを好むのか」

というモノ。うちの猫も時々息子の靴下の匂いを嗅ぐのが趣味。その匂いが大好きなのは、口を開いてボーゼンとした表情を浮かべるのですぐにわかります。

でもこの表情、歯磨き粉の匂いを嗅いだときにもしたような。そもそも猫は匂いを嗅ぐのに、なぜ口を開けているの?猫には口の中にも鼻があるって聞きましたが、それってどういう意味なのでしょうか?

 

■猫は口の中にも「鼻」がある?


猫は視覚よりも嗅覚の方が優れています。目よりも鼻で情報を収集するのが猫という生き物。猫の嗅覚は人の20万から30万倍も鋭いという意見もあります。

猫が口を開けてボーゼンとした表情を浮かべるときは、口の中の「ヤコブソン器官」を使ってフェロモンを感知するとき。匂いの中でもフェロモンに反応するときにこの表情を浮かべます。

猫の前歯の後ろには一対の穴があり、その奥でフェロモンを感じ取ります。猫が口を開けてフェロモンを嗅ぐ仕草のことを「フレーメン反応」といい、猫以外の動物でも馬、牛、象、コウモリなどがこの反応をすると言われています。

 

■猫の鼻はなぜいつも湿っているの?


猫は睡眠中などを別にすると、猫の鼻は大抵ひんやりと湿っています。この水分は実は鼻水などではなく、涙の成分と同じなのだとか。

目の内側から鼻へ抜ける部分に「鼻涙管」という管があり、ここを通った涙が猫の鼻の表面を湿らせているのだとか。

この湿った鼻が匂いの粒子を吸着するのに役立ち、風向きなども察知することができるそうです。

 

■猫の鼻の色にはパターンがある?


猫の鼻の色は大きく分けて3つのパターンがあります。代表的なのが「ピンク」「オレンジ」「黒」の3種類。

鼻の色も皮膚の一部なので、体の皮膚の色を決めるメラニン色素によって鼻の色も決まります。

また、猫の鼻の色をよく観察すると色が微妙に変化することがわかります。これはピンクの鼻の猫によくみられますが、猫はリラックスしているときは鼻の色は白に近いピンク色なのに、遊んで興奮すると濃いピンク色に変化します。

おそらく肉球の色も変わっているのかも知れません。この色の変化は猫の血流が良くなった証拠です。あなたの猫の鼻がピンク色なら、ぜひ観察してみて下さい。


いかがですか。意外に知られていない猫の鼻の不思議。猫の鼻がいつも湿っているのは鼻水のせいかと思っていましたが、そうではなかったようですね。

五感のどれよりも優れている猫の嗅覚ですが、シニアになるとやはり衰えてきます。猫の嗅覚が5歳くらいが一番のピークなのだとか。

美味しいおやつは猫に見つからないように、匂いがしないビンなどで保管した方が良いかも知れませんね。
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