完全室内飼いが基本となっている現在、室内で暮らす猫は、「季節」をあまり感じる機会はないかもしれません。
しかし猫には体内時計があります。季節によって毛が大量に抜ける換毛期があり、暑さ、寒さなどに気をつけたい季節があります。虫が発生する季節は病気の予防にも注意が必要です。
猫の健康管理は飼い主さんの大切な仕事。猫が快適に暮らすために、季節ごとに必要な猫のケアの仕方をご紹介します。
■春の季節に必要な猫のケア
冬の寒さがひと段落する3月は、冬毛が抜ける換毛期に当たります。こまめにブラッシングしてあげましょう。換気にも気をつけないと部屋中が毛だらけになります。
そして4月から5月にかけては、猫も人も過ごしやすい季節です。人間なら新学期のシーズン。猫も予防接種や健康診断をこの季節にやると良いでしょう。この時期は発情期にも当たりますから、猫の脱走対策も大切です。
■夏の季節に必要な猫のケア
6月の梅雨のシーズンは、室内でも「カビ」が繁殖しやすい時期です。猫のフードや水はこまめに取り替え、衛生面にも気をつけてください。
7月から8月は、ノミやマダニが繁殖する季節。室内に暮らす猫も、飼い主さんの持ち物や、観葉植物などから付着して、外から混入する可能性があります。
こまめに掃除して、念のため猫には予防薬を投与しておくと安心です。またこの時期は室内の温度管理が重要です。エアコンや部屋の風通しを良くして猫の夏バテや熱中症対策を立ててください。
■秋の季節に必要な猫のケア
9月は秋の始まりで季節の変わり目。一番温度変化が激しい季節です。人間同様、猫も体調を崩しやすくなります。また空気が乾燥しがちなので、猫風邪対策に加湿器などを使ってウィルスの繁殖を予防しましょう。
そしてこの時期は「食欲の秋」ですよね。猫も太りやすい季節とも言えます。猫の年齢や運動量に応じて、適切な量のフードをを与えるようにしてください。
■冬の季節に必要な猫のケア
冬といえばクリスマス。この季節はポインセチアを部屋に飾る家が多いのではないでしょうか？
来客が増えるお正月などは部屋にお花を飾る機会も増えますが、猫と植物はあまり相性が良くありません。
ポインセチアは猫が食べると中毒を起こしますし、華やかなユリ科の植物は猫にとっては猛毒です。百合の花は花から花粉がこぼれやすく、それが猫の体に付着して、猫がそれを舐めて中毒を起こした事例が報告されています。
いかがですか。知っておくと便利な猫が快適に暮らすための季節ごとに必要な猫のケア。室内で暮らす猫の平均寿命は16歳前後。年々長くなっています。
いつまでも猫と健康に暮らすために、季節ごとのお手入れはぜひしてあげてくださいね。