完全室内飼いの猫の平均寿命は16歳前後。今は元気一杯の愛猫でも、最後のお別れは案外あっという間にやってくるかも知れません。
万が一の病気に備えて、「ペット保険」には加入していても、「ペットの葬儀」についてまでは考えている飼い主さんは少ないのではないでしょうか?
もしも愛猫が虹の橋を渡ってしまったら。。。あなたは「弔い方」を決めていますか?ペットの葬儀について、情報を集めているでしょうか。
ペットの葬儀の方法は大きく分けて3種類。「所有地に埋葬」「自治体で火葬」「ペット葬儀社に依頼する」のどれかになります。
この中で気になるのが「自治体で火葬」という方法です。ちなみに東京都中野区のペットの場合は、中野区清掃事務所に連絡をすれば、自宅まで遺体を引き取りに来てくれます。
引き取り後は清掃局の冷蔵庫で保管され、その後、契約しているペット霊園で合同火葬されます。費用は25kgまでなら2,600円。
愛猫の最後が清掃事務所に電話するなんて、と抵抗のある方は多いでしょう。自治体ごとの対応が異なりますから、まずは地域の保健所や役所に問い合わせてみてください。
今回は愛猫との最後のお別れ…。猫のお葬式を実際に経験した飼い主さんのコメントを紹介しましょう。
■市の清掃課に連絡したら。。。
「愛猫がまさかの突然死。呆然としましたが、マンションなので所有地に埋葬することはできません。ペット葬儀をしてくれる会社があるなんて知らなかったため、保健所に電話をすると、清掃課の人が自宅に遺体を引き取りに来てくれました。
しかしよく考えると遺骨が戻ってこないことがわかり、後から激しく後悔しました。早めに調べておけばよかったです。」
スコティッシュフォールドの猫を飼っていた飼い主さんのコメントです。ペット葬儀会社があることを知っていれば、もっと違うお別れの形ができたかも知れません。
■火葬だけお願いした
「ペット葬儀社に火葬だけお願いし、お墓はお寺の合同埋葬でお願いしました。本当は一番高いお墓付き葬儀コースにしたかったのですが、夫から高すぎると反対され。。。自宅には愛猫の可愛い写真を飾って毎日想い出話を家族でしています。」
腎臓病で愛猫を亡くした方のコメントです。家族で事前に費用や方法などを調べておくとよかったかも知れません。
■納骨ができない
「愛猫が死んでペットロスになりました。骨だけでも身近に置いておこうとしたのが悪かったのか、7年経っても未だに納骨ができません。ペット葬儀会社で火葬してもらう時に、お墓も決めておけばよかったと後悔しています。」
シャム猫を老衰で亡くした方のコメントです。愛猫との突然の別れに混乱する飼い主さんは多いかも。猫がシニアになったら、そろそろ覚悟を決めておくと良いかも知れません。
いかがですか。実際に猫のお葬式を経験した飼い主さんのコメントを紹介しました。後編では葬儀に関するQ&Aを紹介します。