猫がスリスリしてくれるのは至福のひととき。しかし猫という動物の習性を考えると、猫はもともと抱っこされるのは苦手かも知れません。
みんなの猫式生活(誠文堂新光社)という本のアンケートの中で、「猫の抱っこ」についてのアンケートをみると、
・イヤイヤ抱っこさせる:38%
・抱っこすると喜ぶ:38%
・すぐに逃げる:18%
・抱っこできない:6%
という結果でした。どうやら6割の猫は抱っこが嫌いのようですね。しかしアンケートの内容を見ると、
「夫の抱っこはダメだけど私にだけ許す」
という個別の抱っこならOKの猫がいることがわかりました。もしかして、猫の抱っこには何か秘訣があるのではないでしょうか?
猫を抱っこ好きにするには?今回はツンデレな猫を上手に甘えさせる方法について考えてみました。
■抱っこは嫌いだけど、お腹に乗るのは好き
人間は抱っこという行為に親愛の情を抱きますが、猫にとって抱っことは拘束されることを意味します。
むしろ、抱っこしようと無理やり近づいてくる飼い主さんは、猫にとっては恐怖や苦手な人の対象になることも。
猫を抱っこしたかったら、猫の気持ちになって考えることが大切です。それは、
「猫は抱っこは嫌いだけど、お腹に乗るのは好き」
だということ。抱っこしたいなら、お腹に乗ってもらえるようになればいいのでは?それでは、猫はどんな時に飼い主さんのお腹に乗りたいと思うのでしょうか。
■猫がお腹に乗りたい時とは
猫がお腹に乗りたい時とは?すぐに思い浮かぶのは、
「寒い時にあったまりたいから」
ということですが、動物行動学の先生の意見によると、猫は、
・飼い主さんに甘えたい時
・高いところに登りたい時
・飼い主さんに構って欲しい時
に猫はお腹に乗ってくるのでは?と推測しています。お腹の上は安定感があって程よい高さもあり、しかも飼い主さんの体温も感じられて猫はとてもリラックスするのではないでしょうか。
■猫を上手に抱っこする方法とは
猫に嫌がられずに、上手に抱っこする方法とは、まずこの猫がお腹に乗りたい時を利用しましょう。
猫は気まぐれですから、無理強いするとすぐにサッと逃げてしまいます。ポイントは、お腹に乗って来た時、猫がゴロゴロと喉を鳴らすまで待ちこと。
猫のゴロゴロ音はかなり機嫌が良い証拠です。その時にそっと抱っこしても、猫が嫌がる確率は低いはずです。
しかし注意してください。このゴロゴロ音が途切れたら、許容範囲を超える手前です。しつこくせずに猫の体を解放してあげましょう。
いかがですか。猫を上手に抱っこする方法。コツは2つ。1つは猫の方から甘えてくるのを待つこと、そして2つめはそのあとゴロゴロ音がするまで無理強いしないことです。
猫は無理強いされるのが嫌いです。焦らずゆっくり試してみてくださいね。