昨日も雨、今日も雨、きっと明日も…。毎日雨が続く梅雨のシーズンは、なんとなく猫も不機嫌になりがち。
猫のヒゲはとても敏感なセンサーで、気圧の変化も敏感に感じることができると言います。天気の変化は猫の気持ちにも反映するかもしれません。
湿気の多い季節は猫もテンションが下がるのか、普段よりまったり。運動不足になりがちですよね。
今回は、動物に優しい治療を実践する獣医師、石野孝先生と相澤まな先生の共著、「癒し、癒される猫マッサージ 実業之日本社」を参考にした、「猫が喜ぶストレス解消マッサージ」の方法をご紹介しましょう。
■猫のストレスに効くマッサージ
猫の顔にはストレスに効くツボ、「サンチク」「ヒャクエ」「インドウ」というツボがあります。顔をマッサージされるのを喜ぶ猫は多いので、まずはこの部分をマッサージしてあげましょう。
①猫の眉毛の内側（サンチク）から眉毛の外側（シチククウ）までを親指または人差し指で6~10回程度優しくさすりましょう。
②両手で猫の頭を挟むようにして、親指で前から後ろに6~10回程度優しくさすります。
③最後に猫の両側の皮膚を引っ張ってピックアップします。猫が笑っているような表情になるのがポイントです。
猫は環境の変化に敏感な動物です。ストレスがたまると、トイレじゃない場所に排泄したり、攻撃的な行動をすることがあります。
猫がイライラしているかも？と感じたら、このマッサージをやってみてください。
■猫のダイエットに効くマッサージ
猫のお腹、背中、手足には、ホルモンバランスの乱れや水太りに効果があるツボがあります。猫との良いコミュニケーションにもなりますから、定期的にやってあげてください。
①猫の前足を握って、お腹を時計回りにゆっくりと6~10回程度優しくさすります。
②猫の後ろ足の手前あたりにある鼠径リンパ節を、手のひらで内側に向かって6~10回程度優しくさすります。
③両手で猫の背骨の上あたりの肉を両手でつまんで離すピックアップを6~10回程度優しく行います。少しねじるようにつまむのがポイントです。
④最後に猫の後ろ足の内側のくるぶしと膝を結ぶ線上のくるぶしから5分の2のところにあるツボ（サンインコウ）を左右8回指圧します。
家庭で暮らす猫の4割は肥満傾向にあるとの報告もあります。肥満は糖尿病や心不全、腰痛などの病気を引き起こす原因にもなります。猫の体をマッサージすることで病気の早期発見にもつながりますから、定期的に行なってみてください。
いかがですか。猫へのマッサージ。私は最近初めて「鍼灸」を体験しました。全く痛くなく、施術後背中がポカポカしてとても良い気持ち。やって頂いた先生曰く、動物なら人間でも犬でも猫でも「ツボ」があるので、マッサージや鍼灸は気持ちが良いそうです。
猫が嫌がらないなら、ぜひマッサージを日課にしてみてはいかがでしょうか。