時々私の顔をじっと見つめながら、口を半開きにしている愛猫。
あら、これっていわゆるフェロモンの匂いを嗅いでいる時のフレーメン現象というやつかしら、と思っていましたが、実は猫は
「声を出さずに鳴けるらしい」
ことがわかりました。コンパニオンアニマルの問題行動を専門に研究している、帝京化学大学助教授の小野寺先生によると、猫の鳴き声には面白い秘密が隠されているとか。今回は、猫の研究からわかった「猫の声」にまつわる雑学をご紹介しましょう。
■オス猫は去勢すると声が高くなる?
避妊去勢をしなくても、メス猫よりもオス猫の方が鳴き声は低く感じることが多いとか。しかし成熟する前にオス猫を去勢すると、オスのホルモンが抑制されてメス猫よりも性格が幼くなる傾向があるといいます。
オス猫は去勢すると子猫のような甘えん坊になりやすく、そのため子猫が母猫を呼ぶ時のような高い声を出すことが増えるそうです。
■猫は声を出さずに鳴いている?
いわゆる子猫の時に出す「サイレントボイス」。これは母猫を呼ぶ時に子猫が声を出さずに(人には聞こえない周波数で)呼んでいるらしいと言われている鳴き声のことです。
実は猫は大人になっても、この人には聞こえない周波数でこのサイレントボイスを発しているそうです。もしかしたら、飼い主さんに何かを訴えたいのかも知れません。猫が口を開けて飼い主さんを見つめていたら、「どうしたの?」と声をかけてあげましょう。
■ゴロゴロ音で猫の機嫌がわかる?
猫が喉をゴロゴロ鳴らす、いわゆるゴロゴロ音。どうして猫が喉を鳴らすのか、動物の研究者の間ではまだ謎のままですが、このゴロゴロ音で猫の機嫌がわかるらしいと言われています。
猫が高い音で喉をゴロゴロ鳴らしている時はかなりご機嫌な証拠。そして低い音で鳴らしている時は機嫌が悪いか、少し体調が悪くて不安になっている場合があるそうです。
よく猫が病院の診察台でもゴロゴロ喉を鳴らすので不思議に思っていましたが、これは不安からくるゴロゴロ音だったのかも知れませんね。
■飼い主がおしゃべりだと猫もよく鳴く?
猫は飼い主さんとの暮らしの中で、人が喜ぶ鳴き方を学んでいるそうです。そして飼い主さんがよく猫に話しかけていると、猫もよく飼い主さんに鳴くようになるとか。
逆に猫がよく鳴いて困っている時は猫にあまり話しかけないようにすると猫も鳴かなくなる傾向があるそうです。
ニャンとも不思議な「猫の声」にまつわる雑学。いかがですか。あなたはもう知っていたでしょうか?
猫は犬に比べて研究がしにくい動物だと言われています。まだまだ猫には解明されていない謎がたくさんあるとか。まぁそこが、猫の魅力でもありますけどね。