猫のあくび。個体差はありますが、猫は1日に４～5回はあくびをするといいます。その理由はほぼ人と同じ。眠い時と退屈な時でしょう。
猫が一番多くあくびをするのは、睡眠の前後だと言われています。寝ている間は起きている時と比べて呼吸がゆっくりになるために体内の酸素が減ります。
そのために睡眠の前後にあくびをすることで酸素を取り込む必要があるのだとか。そう考えると猫も人もあくびは健康上大切なサインなのですね。
しかし猫の場合、人とは違う理由であくびをすることがあります。とても興味深いのでご紹介しましょう。
■猫があくびをする時：怒っている時
リラックスしているにゃんこ。スリスリと飼い主に甘えてくるので、よしよしと猫を撫でてあげると猫も人も幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンが分泌されるといいます。
しかしこの至福のひととき、どうやら人間に比べて猫が感じる時間はとっても短いよう。猫を撫でている時に猫があくびをした場合、それは「もうやめて！」というサインのことがあるそうです。
また猫同士で喧嘩している時や気分を害した場合も猫はあくびをすることがあります。とても不思議ですが、猫は怒っている時にあくびをすることがあるようです。
■猫があくびをする時：気分転換をしたい時
猫がいたずらをした時。飼い主さんが猫に向かってお説教をしているのに、肝心の猫はそっぽ向いてまさかのあくび。飼い主さんの怒りに火がついてしまうかも知れません。
しかしこれは猫にとっては謝罪の証かも知れません。いつもと違う飼い主さんの態度に猫は動揺し、気分を落ち着けよう、気分転換をしたいという時にも猫はあくびをするそうです。
人間がやったらかなりムカついてしまう行為ですが、猫にとっては「ごめんにゃ」のサインの場合もあります。
お説教中に猫があくびをしだしたら、反省したと思って許してあげてもいいかも知れません。
■猫があくびをする時：飼い主に甘えたい時
愛猫が突然私の目の前でゴロ～ンと横になったかと思うと、私をみながらいきなり大あくび。目をトローンとさせてナデナデして～という目で合図をしてくることがあります。
もちろん仕事を放り出して愛猫をナデナデしてあげるワタクシ。猫は満足そうにゴロゴロ喉を鳴らします。
猫はあくび一つに飼い主を動かすことができます。猫ってすごいですよね。
いかがですか。猫のあくび。たかがあくびと思うなかれ。猫のあくびには猫の気持ちが込められていることがあります。ついついあくびは退屈、眠いというサインだと思いがちですが、あくびには猫の本音が隠れているのかも知れませんね。