猫の突然死・こんな物が?飼い主さんは知っておきたい猫が突然死する理由

By bzp00343
猫の突然死・こんな物が?飼い主さんは知っておきたい猫が突然死する理由
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昨日までは元気だったのに…。まさか、信じられない。しかし、「猫の突然死」は決して他猫事ではありません。

何といっても猫は「病気を隠したがる」動物。そして案外身近な病気が、「猫の突然死」を引き起こす可能性があることがわかっています。

また、猫種によって、かかりやすい病気があります。飼い主さんは大事な猫を突然失わないために、ぜひこの猫の突然死の予防対策をして下さい。
 

■猫が突然死しやすい病気:フィラリア症(犬糸状虫症)
 

フィラリアといえば犬の病気だよね?と思っていませんか。確かに犬に比べれば、猫の場合、寄生するフィラリアの数は非常に少ないといいます。しかし0ではありません。

そして猫の場合、もしこの病気にかかると猫の状態によってはアナフィラキシーショックなどの合併症が出る可能性があるため、成虫駆虫薬の投与が難しいといいます。

この病気は「蚊」が原因です。最近は温暖化になったせいか、夏以外でも「蚊」を見かけることはよくありますよね。

日常非常によく見かける「蚊」。フィラリア症(犬糸状虫症)になるとフィラリア虫体が肺動脈に寄生し、肺動脈に詰まって急性の呼吸困難が引き起こし、突然死を招くこともあるとか。

 

そしてアナフィラキシー反応の症状は、たった1匹のフィラリアに対しても発生する可能性があるのです。

現在はほぼ100%フィラリアを駆除できる薬も開発されています。たとえ室内飼いの場合でも、真冬以外は月に1度は予防薬を定期的に投与した方が安心です。



■猫が突然死しやすい病気:心臓病(肥大型心筋症)

 

猫でも犬でも人間でも、突然死する原因の1つにあげられるのが心臓の病気です。特に心臓の内部に血栓ができる心筋症は猫種によってかかりやすい病気だそうです。

肥大型心筋症にかかりやすい猫は、大型の猫に多いといいます。メインクーン、ラグドール、アメリカン・ショートヘア、スコティッシュ・フォールドなどの猫ちゃんは遺伝的にこの病気にかかりやすいそうです。

この心筋症は最初は症状がほぼないという肺水腫、腎臓への血流が低下する急性腎不全などの病気にも関係があります。

まさに昨日までは元気だったのに…。という突然死はこの心臓病が原因の場合が多いといえます。



■猫が突然死しやすい病気:脳梗塞
 

脳梗塞なんて猫もなるの?と思う飼い主さんもいるかも知れません。脳に障害を起こす病気で最も良く知られているのが『脳卒中』でしょう。

脳梗塞は脳卒中の発症の過程で起きる病気です。猫も発症することが近年の報告でわかっています。

脳梗塞とは、脳へ血液を送る血管に血栓ができて詰まり、脳の一部が壊死する病気。血の固まり(血栓)が血管を塞ぐことで、脳へ酸素や栄養を届けることができなくなります。

その結果、脳の一部が壊死してしまい、突然死んでしまったり、様々な障害を起こすことがある怖い病気です。



■猫が突然死しやすい病気:誤食
 

病気ではありませんが、猫の誤食も飼い主さんが気が付かないため、猫の命を落としてしまうことがあります。

猫の誤食で特に恐ろしいのが人用の薬やサプリメント類。猫は肝臓の代謝機能が人とは違います。人には安心な薬でも猫には猛毒になる薬もあります。

特に危険だと言われるのは市販薬の風邪薬や鎮痛剤。1粒飲んだだけで猫が死亡した事例が報告されています。

飼い主さんが謝って床に薬を落としてしまったとき。見つからなかったからとそのままにしておくのは危険です。猫が見つけ、遊んでいるうちに口に入れてしまう可能性があります。

落とした錠剤は必ず拾って処分しましょう。また、机の上などにいつも飲むからと薬やサプリメントを出しっぱなしにするのもやめたほうが安心です。



■最後に
 

いかがですか。猫の突然死。もちろん猫が突然死んでしまう理由はこれらだけではありません。意外に多いのが「外傷」によるもの。数日前に頭に打撲や傷を負ったことが原因で死んでしまったり、またはストレスが原因で病気を発症し、猫の寿命を縮める場合もあります。

よく家庭にある植物、百合の花、ポトス、ポインセチアなど、猫が食べたら危険な植物を誤って食べてしまって…。ということも考えられます。

遺伝性の病気は仕方ありませんが、飼い主が知識を持っているだけで、リスクを回避できることもあります。十分気をつけてくださいね。

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