ケージ越しに近づいただけで耳を水平にしてシャーシャーと威嚇…。外で暮らしていた成猫を保護した場合は、だいたいこんな感じで人間を怖がります。
子猫なら比較的早く懐きますが、何年も外で暮らしてきた野良猫の場合、家猫になるまでにはある程度時間がかかります。
数日で慣れる猫もいれば、1年も暮らしているのに抱っこさせてくれない(泣)という場合も。
猫と仲良くなるには、人間のほうも忍耐力が必要です。しかしこの「サイン」が見られる様になったら、猫があなたに心を開き始めた証拠かも。
今回は、保護猫を家猫にしようとしている人必見、「猫が心を許しはじめたサイン」をご紹介しましょう。
☆1日~7日目:猫は警戒しているとご飯を食べない
猫はとても警戒心の強い動物。自分が知らない場所に連れてこられた時、何か不安を感じているときなど、2,3日全くご飯を食べないことがあります。
全く人に慣れていない成猫の場合、自分のテリトリー以外の場所に連れてこられた場合、1週間ご飯を食べなかったときもありました。人間の方が心配になってしましまいますよね。
猫は「ここは安心だ」と自分で納得しないとご飯を食べません。まず誰もいない時にご飯を食べたら第一段階は突破です。
あなたが見ている時に猫がご飯を食べる様になったら、それは最初の「猫が心を許しはじめたサイン」です。
でも嬉しさのあまり猫に触ろうとしてはいけません。すかさず猫パンチされてしまうはず。まずはじっと見守って下さい。
☆8日~14日目:先住猫と挨拶をはじめる
保護猫を家に連れてきたら、まずは猫だけの空間を作って安心させてあげましょう。猫がその場所の安全性を確認するまでは、先住猫もニンゲンも近づかない方が無難です。
先住猫とご対面するときは、最初はケージ越し、その次は同じ部屋でドアを開けたまま様子を見る、そして保護猫が自分からケージを出て部屋の中を歩き回るようになったら、先住猫と会わせてみて下さい。
最初は緊張していても、お互い少しずつ距離が縮まるハズ。そのうち保護猫の方が先住猫に擦り寄っていきます。そして飼い主にも身体をすりつけたら、「ここの家にいてもいいニャ」というサインです。
猫の性格によりますが、およそ2週間から1ヶ月でこのサインが見られることが多いようです。
いかがですか。保護猫を慣れさせるにはこの2つのサインを見逃さない様にして下さい。あくまでも無理せず、猫の自主性に任せることが肝心です。
早く慣れて欲しい、抱っこしたい、という気持ちは分りますが、猫は相性があります。どんな保護団体でも「トライアル期間」といってお互いの相性を試すお試し期間を設けています。
まずはこのトライアル期間のうちにこの2つのサインが出るかどうか、保護猫ちゃんの様子を伺ってみて下さいね。