猫飼いに多い『アニマルホーダー』一線を越えないためできること

By ハナ
猫飼いに多い『アニマルホーダー』一線を越えないためできること
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前編では『なりやすい人の特徴』をご紹介しましたが、いかがでしたか?
実は私が『アニマルホーダー』についての記事を書こうと思ったのは後編の『アニマルホーダーにならないためにはどうすればいいか』を書きたいと思ったからなんです。
前振りが長くなってしまったのですが…。

正直に言うと、恐らく周囲に私を本気で正してくれる人がいなければ『アニマルホーダーになる可能性』はゼロではなかったでしょう。
きっと私と同じような人は少なくありません。
だからこそ、『どうすれば一線を越えないか』きちんと知って、これから先もずっと意識していて欲しい。そう感じました。
猫好きがふとしたきっかけで足を踏み入れてしまう一線。どうすれば『一線』をこえないのか、何を考えていればいいのか、ご紹介します。

 

◆自分の限界を肝に命じる

アニマルホーダーの人だけでなく、猫を飼っている人、今から飼う人に一番考えて欲しいことは『自分のキャパの広さ』です。
猫を飼うには場所やお金の余裕も必要ですし、飼い主さんが猫に愛を注ぐための心の余裕も必要です。 

自分の経済状況や家の間取り・広さはどのくらいまでの猫の頭数なら猫が満足した生活をおくることができるのか。
猫を多頭飼育しても猫一匹一匹に避ける時間や愛情がきちんとあるのか。

この2点を今一度考えて、限界のラインから少し余裕を持った『猫を飼える頭数』のラインを自分で設定しましょう。
猫は動物です。
飼い主さんが予想していなかった事が急に起こる可能性もあります。急に何か起きても金銭的にも精神的にも対応できる余力を残りした『ライン』にしておいた方が安心ですよ。

『これ以上は無理だ』というラインを常に意識しておけば、猫を増やしすぎるという事態は起こしにくくなるでしょう。

 

◆猫が爆発的に繁殖することを知っておく

 

避妊・去勢をせずに猫を飼育・繁殖させてしまい、数が増え、アニマルホーダーになってしまう人は少なくありません。
初めて子猫が産まれた時には『猫なんて里親なんてすぐに見つかる』と楽観視してあまり里親探しをしない人も多いのだそう。
もし、産まれた子猫に里親が見つからなくても『兄弟や親子猫だし、一緒に飼ってても子猫はできないだろう』、『猫からはたくさん子供を産まれない』と考えている人もいると言います。

しかし、兄弟間だろうが親子間だろうが、子猫は産まれるときは産まれるし、一度に4~8匹産まれるのでそれなりに『たくさん』の子猫が1匹の猫から産まれるのです。

しかもメス猫は生後4ヶ月~1年で妊娠できるようになり、年に2回~4回発情期を迎えます。
単純に計算して、メス猫1匹から一年で最大30匹近くの子猫が生まれる可能性があります。
産まれた子猫の中のメス猫が1匹いれば1年で増える子猫の数は倍になり、2匹いればその倍になります。
たった2~3年で2匹しかいなかった猫が100匹以上に増えることだってあるのです。しかし、たくさん命がそこにあるから、と言ってないがしろにしていい命は1つもありません。

たくさん命が生まれても責任をもって譲渡できない、責任をもってお世話ができないと思うなら、避妊・去勢手術を必ずするようにしましょう。 

 

◆一人で抱え込まない

アニマルホーダーの人は周囲の声を聞きたくないからか、周囲に助けてくれる人が少ないからか、最悪の状況になるまで問題を一人で抱え込み、一人で悩んで、どうしたらよいかわからなくなっていることが多いようです。

もしアニマルホーダーになりそうなら、一人でその問題を抱え込まないでください。
行政に動物愛護団体を紹介して欲しいと相談すれば助けてくれるボランティア団体を紹介してくれることもあります。
友人に相談すれば、なにかいい情報を知ることができるかもしれません。これ以上ネコを増やすな、と叱ってくれてなにか力になってくれるかもしれません。
猫のボランティア団体に助けを求めれば、力を貸してくれる可能性は高いでしょう。

猫を拾ったけどどうすればいいかわからない、猫が子猫を産んだけど里親を探せない、など少しでも『どうしよう』がでた時点で誰かに相談してください。

誰かと一緒に考えてもらうだけで、きっと選択肢の幅は広がり、アニマルホーダーに陥る可能性もすくなくなるはずですよ。


救える命だから救いたい!という気持ちで猫を保護してきてアニマルホーダーになっている人もいると思います。
優しい気持ちもわかります。猫を救いたい気持ちもわかります。
しかし、自分のキャパを越えた猫の飼育は猫をより不幸にします。

何が猫の幸せになるのか、よく考え、よく意識しておくことがアニマルホーダーにならないために一番考えておかなくてはいけないことなのかもしれませんね。
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