猫との出会い。私の場合はいつも路上での一目惚れから始まります。一目見てしまったら、いや、か細い鳴き声を1度聞いてしまったら、それはもう運命の出会い。
オトナになって良かったなー、と思えることは、誰にも気兼ねなく犬や猫を拾ってこれること。
私の子供時代、犬や猫を拾って来ていつも母に文句を言われるのは父親の方でした。もちろん父は聞く耳持たず。
子供ゴコロに母に悪いと思いつつ、父が抱えるカサカサ動く段ボールの中身を覗くのがワクワクドキドキ。たいていは目が開いていない子猫でした。
当時は猫はどこの家でも放し飼いが基本。ネコは自由に家の外と中を歩き回っていました。庭のガレージを常に解放して猫にごはんをあげていましたから、自分の家の猫も近所の猫も仲良く食べていました。
完全室内飼いが基本の現在、めったにそんな光景は都内では見れなくなりましたが、昔は猫の糞尿の件で文句を言われた記憶もありません。(母は言われていたのかも…。)
父が拾って来る猫は、時々怪我をした成猫もいました。しかし成猫はなかなか懐かない~!怪我が治るとふいっとまたどこかへ行ってしまう、そんな猫が多かった気がします。
今回は、そんな最初は懐かなかったけど、猫とこうして仲良くなりました♪という飼い主さんの実例体験を紹介しましょう。
☆野生化した凶暴猫がすっかり甘えん坊になった!
ある獣医師の病院で暮らすビリー君はもともと小笠原諸島で鳥の絶滅を防ぐために捕獲された野生の猫でした。
「捕獲した当初はとにかく凶暴で、とても素手で触れる状況ではなかったです。」
とY獣医師は苦笑い。今ではY獣医師にべったりな甘えん坊の猫ですが、どうしてこんなに変わったのでしょうか?
「まず病院の中では人のよく通る場所にケージを置いて人に慣らしました。優しく毎日人間は怖くない、と語りかけて根気よく接して行きました。」
その期間はおよそ4ヶ月。時間をかけて少しずつ、愛情を持って根気強く接することが大切なのかも知れませんね。
☆最初の1ヶ月は逃げてばかりいた猫が…。
ビルの隙間にいた子猫を捕獲器で捕まえたというRさん。捕獲器に入った子猫は、
「小さな体で、目が合うだけで威嚇してきました。自宅に連れて帰ってもゼンゼン懐く気配はありませんでした。」
実際にこの子猫は家に連れて帰っても1ヶ月は人の顔を見ると隠れてしまったといいます。
「1ヶ月間は抱っこもせず、目も合わせない様にしました。それでも毎日30分は猫じゃらしで遊んだり、子猫が近づいたときはおやつをあげたり。私は敵じゃない、というオーラを発信しつづけました。」
Rさんの頑張りに徐々に警戒心が薄れた子猫ちゃん、1ヶ月たった頃にはRさんの膝でゴロゴロ言うまでになりました。
いかがですか。猫が懐かない場合は、まずはどんな場所で暮らしていたかを考えてみて下さい。
外での暮らしは優しい人との出会いばかりではなかったはず。
「猫が嫌がる事をしない」「可愛がるのは猫が打ち解けてくれてから」 懐かない猫の場合は、まずは猫の気持ちを優先に考えてあげると良いのかも知れませんね。