犬と猫。2匹とも人間と長く暮らしている動物ですが、本当に性格が違うなあ、と思うことがあります。
犬は感情が人間と似ています。自分が好きな人にはしっぽを振りますが、嫌いな人、苦手な人や犬とは積極的に関わろうとはしません。
ところがネコは違います。猫が嫌いな人、あからさまに猫が苦手な人に対して近づいたりスリスリしたりしませんか?
そして「私は猫が大好き!」という好き好きオーラを出している人からはそそくさと逃げようとします。まるで犬と正反対ですよね。
これは一体どうしてなのでしょうか?今回は、猫の不思議な行動を3つご紹介しましょう。
☆飼い主の座っている場所を横取りする
トイレに立ったほんの数分の間に座っていた椅子を猫に乗っ取られた経験はありませんか?私は仕事中あまりにも頻繁に椅子を横取りされるので、現在はソファーに座って仕事をするようにしています。
そもそも、ネコは飼い主が座っていた席は「自分のもの」だと思っているそうです。「横取り」という意識はなく、「もともとはオレのモノ」だと思っているので、飼い主が席を立つたびに何回も横取りを繰り返すのだとか。
これは飼い主が諦めるしかないかもしれませんね。
出典
☆飼い主におんぶを要求する
私の住んでいる高円寺では、最近「ブタ」をペットにして散歩させている人が話題になっていますが、その前は背中に猫をおんぶして自転車で走るオジさんが話題でした。
ネコはリードも付けておらず、毎回必死に自転車をこぐオジさんの背中にしがみついているので、近所の猫おばさんと、
「あれは軽い虐待かしら?」
と話し合ったものです。しかしネコは本当に抱っこやおんぶを要求する動物です。我が家では子供が「ママー」と呼ぶ声と「ニャー」という鳴き声が時々シンクロすることがあり、ネコは子供同様飼い主を母猫だと思っているのがよく分ります。
☆ネコは猫嫌いな人が好き
ネコは「猫好き」な人には冷たい態度を取りますが、「猫嫌い」には愛想良くすることがあります。
これは猫の性格をよく表している行動です。ネコはご飯をくれる飼い主の「猫大好き!」という行為はまあ、許してくれる動物ですが、知らない人からラブコールされるのはとても苦手。
「可愛い!」といきなり近づいて自分を抱き上げようとする見知らぬ人間はむしろ恐怖を感じるそうです。その点、猫嫌いは猫には無関心。猫に触ろうと近づく事はありません。
そのツンデレな態度が逆に猫に安心感をもたらして「この人は良い人」と頭にインプットされて安心して近づいていくそうです。
いかがですか。猫の不思議な行動。人間の感覚で考えると確かに不思議ですが、猫の気持ちになって考えるとすんなり納得できますよね。
「ネコは一番人間と暮らすのに適した動物だと思う」
と語っていたのは、猫医者に訊け!の主人公鈴木真先生。ネコの魅力はまだまだ語り尽くせないかも知れません。