猫にもカビが生える?猫カビ(皮膚真菌症)の症状と対策法とは

By bzp00343
猫にもカビが生える?猫カビ(皮膚真菌症)の症状と対策法とは
この読みものに付けられたタグ 知識 健康
あれ、ここだけなぜ禿げてるの…?私が愛猫の異変に気付いたのは7月のある朝。猫の鼻の頭がかさぶた状に赤くなっていたのです。もしかして日焼けして鼻の頭だけ皮が剥けた?と思いましたが、ちょっと気になったので病院へ。

診察した結果、先生は一言

「猫カビです。」


猫カビ…。かなりインパクトのある名前ですが、正式名称は「皮膚糸状菌症」、または「皮膚真菌症」と呼ばれる病気です。

猫カビは猫の顔の周りに出来やすく、発症すると小さな丸い脱毛や紅斑が見られます。しかし猫は特別痒がったりしないため、そのまま見過ごしてしまいがち。

しかし猫カビはそのままにしておくと、段々手足にまで広がり、カサブタやブツブツができたりします。

この猫カビ、「皮膚糸状菌症」、または「皮膚真菌症」と言われる病気はとてもやっかいな病気です。特に子猫や免疫力の落ちたシニア猫は要注意。湿度の高い夏にかかりやすい病気だと言われています。

そして怖いことに、この猫カビは人にも他のペットにもうつる「人獣共通感染症」の一種です。猫カビは感染力が強いので、愛猫がこの病気になったら早急な対策が必要です。

今回はこの猫カビの症状と対策法をご紹介しましょう。

 

■猫カビの初期症状


猫カビ、皮膚真菌症は、人間の病気に例えると「水虫」のようなものだと言われています。皮膚糸状菌とという真菌(カビ)の感染が原因で発症します。この病気は接触感染するため、同居している犬や猫、人などに接触するとうつる場合があります。

猫カビの初期症状ですが、最初は小さな丸い脱毛が見られます。猫の場合は顔周り、耳、手足にポツポツと見られる場合が多く、次第にカサブタになったり、周りにカサカサしたフケ、紅斑が出ることもあります。

何かの傷跡?のように見間違うことが多いのですが、身体の数カ所に出来ることが多いので、日常のケアですぐに分るはずです。

この猫カビは痛みやかゆみは少ないのが特徴ですが、人間に感染するとかゆみがあります。水虫の様に根気よく治療しないと再発しやすい病気だと言われています。

 

■猫カビの治療方法


この病気の治療方法は動物病院で内服薬とローションや軟膏などの塗り薬を使う事が一般的です。長毛の猫の場合は患部の毛をカットして薬を塗りやすくした方が良いでしょう。場合によってはシャンプーなども処方されることがあるようです。お風呂嫌いな猫ちゃんにとっては可哀想ですね。

猫が患部を舐めて毛づくろいをすると全身に広がる恐れがあるため、患部の場所によってはエリザベスカラーを装着することもあります。

痛み、かゆみはありませんが、治療が完治するまでは約半年程度は覚悟しましょう。その間、猫にもストレスがかかります。早期に完治するように、また部屋の環境から再感染しないように部屋の掃除を心がけ、猫のグッズやトイレは綺麗に洗って消毒すると良いでしょう。

 

■猫カビの原因


この病気は免疫力の低い子猫がかかりやすいと言われています。他にもストレスを感じている猫や、体力が低下したシニアの猫もかかりやすいので気をつけて下さい。

人間にうつった場合は「リングワーム」と呼ばれる赤い発疹ができるそうです。薬を塗れば数日で完治するそうですが、人間の場合はかゆみを伴うそうですので、赤ちゃんや幼児の場合は掻きむしらないように注意して下さい。

*参考ブログ:やっと治った!猫カビ発生から人への感染、治療まで


こちらのブログでは5ヶ月齢の猫が猫カビにかかり、完治するまでの経緯が記されています。およそ完治するまで4ヶ月かかったそうです。

 

■猫カビの対策法


猫カビには「高温多湿の環境で増殖する」「抜け毛からも感染する」「60℃以上の高熱で死滅する」という特徴があります。

室内から根絶するのにオススメなのは「スチーム掃除機」。高温の蒸気で殺菌します。これはお風呂場のカビ取りに最適なので、家に1台あるといいかも。ただしすごい高温の蒸気が出るので、取扱には注意が必要です。

感染すると厄介な猫カビ。母子感染もするので、保護所から引きとった子猫や、野良猫などを保護した場合は念のため検査をした方が安心です。

この猫カビはネコによって症状や完治するまでの期間は違います。ただこの猫カビ、「水虫」同様再発しやすいと言われているので、1度この病気にかかった猫ちゃんは日常のケアには気をつけてあげて下さいね。
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