猫の『抜爪術』。猫の爪に悩んでいるとき、貴方はこの選択をしますか?

By ハナ 2016/08/29
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猫の『抜爪術』って知っていますか?
実は私は名前すら知りませんでした。
文字通り猫の爪を無くす手術のことを言うのですが、あまり広く知られているものではないようです。
猫は爪を研ぐもの、猫は爪かするどいもの、という意識しかなかった私には少し衝撃的だった『猫の爪をなくす』という手術。
いったいどんなものなのでしょうか? 
今猫の爪の問題に悩んでいる人にフラットに考えて欲しいので、『抜爪術』のメリットとデメリット、両方を公平にご紹介します。
貴方は『抜爪術』の選択をしますか?それとも、別の方法を模索しますか?

 

◆抜爪術って?

文字の印象からは『猫の爪を』抜いてしまうことをイメージしますが、実際は『猫の爪を抜く』というわけではありません。
実際には猫の前足の先を骨ごと切除してしまうので、海外では『爪抜き手術』ではなく『ディクロー(爪を取り除く)手術』と言われています。
一般的には小さなギロチン型で爪の生える部分を指の先から骨ごと切り取るのですが、最近ではレーザーできることもあるそう。
肉球を押すと爪と共に出てくる、白い部分ごと切り落としてしまうようです。

アメリカでは一般的な手術だと言われていて多くの猫がこの手術を受けていますが、抜爪術を法律的に禁止している国も少なくありません。
日本では動物愛護的に推奨はされていませんが、事情がありどうしても爪を切除しなければ活けない場合には飼い主の判断で抜爪術を行うことになっているようです。

 

◆メリット

攻撃性の高い猫の爪による攻撃を防ぐことや、猫ひっかき病の予防などになる他、家具や床などのひっかき傷を防ぐことができます。
どれだけ愛情を注いでもひどく攻撃してくる猫や飼い主さんの免疫力が低く、猫に引っ掛かれる度に傷跡がひどく腫れる等の場合には抜爪術をすることで、少しその悩みも解決できるのではないでしょうか。
また、テンカンや水頭症など急な発作をおこし猫の爪が剥がれ、猫自身が怪我をしてしまう場合や猫が発作の最中に飼い主を意思に削ぐわず傷つけてしまう場合には抜爪術を獣医から勧められることもあるようです。
爪による問題行動が許せなくて猫を捨ててしまいそうだから、猫を愛するためにも抜爪術をしたい、という人も中にはいるのだとか。
一部病気の場合を除くと、人間にはメリットのある手術といえるかもしれませんね。

 

◆デメリット

猫は爪を研ぐことで精神の安定を図ったり、ストレスを発散したり、マーキングをします。
もはや本能です。
そのため、本能的な欲求を急にできなくなり精神的に不安的になってしまう猫やストレスをためてしまう猫もいます。
猫にもよりますが、爪がないため高いところに登れなくなったり、上手にジャンプすることができなくなる猫もいるようです。
また、手術中は麻酔により痛みを感じませんが術後には激しい痛みを感じると言われています。
指先を切除しているため、トイレなどでバイキンが入り化膿することもあるようです。
もし猫が災害などで家から脱走した場合には『爪』という武器がないため体を守る手段がなく、危険にさらされる可能性もあるでしょう。
猫にとってはデメリットが多いようにも思えます。


いかがでしたか?
メリットを取って『抜爪術』をするのか、デメリットをみてやめるのか、それは飼い主さんにしか判断できないことです。
ただ、単純に家具を引っ掛かれたり爪による病気や怪我が心配なら猫の爪をカバーする『ソフトクロー』というものもあります。しつけやちょっとした工夫で改善する方法もあります。
家族ごとに色々な事情もあると思います。
しかし、とって必ずしも『幸せな結果が待っている』というだけの手術ではありません。
メリットもデメリットも、どういった手術なのかもよく理解した上で貴方ならどうするか、決断してもらいたいと思います。

(記事 ハナ)
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