猫のストレス、①では部屋の環境におけるストレスを紹介しました。今回は「猫の内面」からくる猫のストレスについてご紹介しましょう。
猫が不機嫌なのは、あなたのせいではなく、猫自身が身体的、精神的に問題を抱えているのかも?飼い主は猫をよく観察してみて下さい。
☆不妊手術をしているか
完全室内飼いの猫。1匹しか飼っていないから、不妊手術は必要ないよね…。と思っている飼い主さんは案外多いかもしれません。
しかし猫も動物です。毎年春と秋は恋愛のシーズン。体が相手を求めて発情します。ネコは五感に優れているので、窓を開けておくと外からメス猫の匂いや鳴き声を聞いただけでオス猫はソワソワしてしまうはず。
外に出たくて夜中に鳴き続けたり、部屋中にマーキングをするかも知れません。不妊手術は猫の繁殖を止めるだけでなく、猫の恋愛本能も弱めてくれます。
もし一生涯猫を妊娠させないのなら、1匹の完全室内飼いでもできれば不妊手術をしたほうが、ネコは落ち着いて暮らせるかも知れません。
猫の生殖本能は生後1年未満で芽生えます。なるべく早い時期、生後半年をすぎたら不妊手術をするとネコは成ネコになっても子猫気分を失わない可愛い性格のまま育つと言われています。
☆猫のパーソナルスペースを侵していないか
ネコは自分の縄張りを大切にする動物です。のびのびと昼寝が出来るスペース、いざと言う時に潜り込める隠れ家、そしてできれば同居している飼い主や他のネコとも2メートルは離れていられる居場所がないとストレスを感じるかもしれません。
☆猫を退屈にさせていないか
猫がストレスを感じるのは、「退屈」が原因の場合があります。毎日朝早くから出て行き、夜遅くに飼い主が帰宅する環境で猫を生活させた場合、ネコはあまりにも刺激がなくてつまらないかもしれません。
最近猫と遊んでいますか?毎日15分で良いですから、猫と思いっきり遊んであげましょう。猫じゃらしを使ったり、猫のおもちゃを用意してあげても良いでしょう。
どうしても遊ぶ時間が取れない、という時は、トリートボールなどを使用して、猫におやつをあげてみて下さい。猫が中々おやつを取り出しにくいトリートボールは、猫の本能である「狩猟本能」を刺激します。
いかがですか。猫と同居している飼い主の皆さん。ネコは自分の気持ちをなかなか飼い主に打ち明けてくれません。
猫がストレスを感じていないか、それをチェックできるのは一緒に暮らしている飼い主だけです。
ウチのにゃんこは最近元気がないみたい、という時は動物病院に相談し、まずは猫のストレスをチェックしてみて下さいね。