夏はネコが一番無防備になる季節。全身を毛に覆われているのですから、さぞかし暑いはず。よく「ネコの開き」状態で床に寝そべっていますよね。
ネコがお腹を出して仰向けになっているときは、「もっとかまって」「遊んでくれよー」というサインだと言われています。
ネコの寝姿や座り方でネコがどれだけくつろいでいるか、または猫の体調がチェックできます。
☆足を前に出して座るとき
よくソファーの上で足を投げ出して座っているスコティッシュフォールドの写真がインスタでもあげられています。まるで人間の様にくつろいでいるこの座り方ですが、前足を伸ばしていればすぐに立ち上がって逃げる事ができます。
これは完全にリラックスしているわけではなく、やや落ち着いていない状態です。
またスコティッシュフォールドの場合は足の軟骨が固まって足を曲げられないためにこのような座り方をしているのです。
☆仰向けや香箱座りをしているとき
お腹を出して無防備な姿勢で寝ている時、香箱のように足を折り畳んで座っているときは、すぐに次の体勢にうつれない状態ですから、ネコがかなりリラックスしている証拠です。この場合はかなりご機嫌も良い状態だと言えるでしょう。
☆座り方や姿勢が変わったとき
毎日一緒に暮らしていると、ネコの座り方や寝姿に習慣や癖があるのがわかりますよね。
「あれ、今日は変な体勢で寝ているな」
という場合、シニアネコの場合は特に足の関節が痛かったり、股関節が曲がりにくくなっているのかも知れません。
ネコは高齢になると「変形性関節炎」という関節の病気になりやすくなります。この関節炎は、12歳以上のネコの場合はおよそ70%のネコが経験すると言われています。飼い主はなるべく早めに気が付いてあげて、動物病院で痛みを和らげる治療を受けさせてあげると良いでしょう。
☆暗い場所でじっとうずくまっているとき
部屋の隅、めったに人が来ないヒンヤリした暗い場所でネコがじっとうずくまっているときは、ネコの具合が悪いのかも知れません。
ネコは自分の体調の悪さを隠そうとする動物です。具合が悪いと飼い主の目の届かない場所に行きたがります。
よくネコは死ぬ時は姿を消す、といいますが、それはこんな習性があるからかもしれません。ネコが暗い場所でじっとうずくまっていて、ご飯を食べない場合は体調が優れないのかも知れません。早めに動物病院を受診してみて下さい。
いかがですか。ネコの座り方や寝姿からでも、ネコの気持ちや体調を知ることができます。ネコはボディランゲージが得意な動物。自分の態度で飼い主に気持ちを伝える動物です。
暑い日が続いても、毎日ネコを抱き上げてスキンシップは欠かさない様にしてあげて下さいね。