いよいよ夏本番!暑くなってきましたよね。ニンゲンは肌の温度が44度になると「不快」と感じる様になるそうですが、もともと砂漠で育った猫は暑さには強く、体感温度が52度になるまでは暑さを感じないといいます。本当でしょうか…。
仕事柄猫カフェや保護猫シェルターに行く機会が多いのですが、なんとなくネコの品種や体格、顔つきによってネコの性格が違うのでは?と思う事があります。
ネコの性格は育った環境や年齢によって変わるとは思いますが、「ネコの性格と毛の色には、遺伝的な関係があると思われる」とズバリと語っているのが、世界的に著名な動物行動学者であるブルース・フォーグル博士です。
獣医学博士でもあるブルース博士は、イギリスの人気テレビ番組「This Morning」の「ペットとその飼い主」のコーナーの司会者でもあり、博士の著書、「あなたのネコがわかる本」は日本でも翻訳されています。
今回は、ブルース・フォーグル博士による、猫の品種と毛色でわかる性格判断をご紹介しましょう。
☆"観賞用"的な性格のネコとは
ペルシャ猫やラグドールといった長毛種の猫は、性格が穏やかで他の猫とも平気で暮らすことのできる大らかな性格。しかし情愛が深いタイプではなく、感情にとぼしいため、お人形のような観賞用的な性格のネコが多いそうです。
☆人騒がせな性格のネコとは
シャム猫、バーミーズは明るくて陽気。特にシャム猫はおしゃべり好きだそう。しかし気性がやや荒いので、他のネコと暮らすのはあまり好きではないようです。好奇心が旺盛で家の中にあるものをイタズラしたり飼い主にちょっかいをだす犬のような性格も持ち合わせています。
☆遠慮がちで消極的な性格のネコとは
全身真っ白の毛並みで目が青い猫は、生まれつき聴力障害の遺伝子を持っているといいます。聴覚が乏しいとあまり積極的な性格にはなりにくいとは思いますが、白いネコでメス猫の場合は、聴力に異常がない場合でも臆病で消極的な性格のネコが多いそうです。
☆文句タラタラ気質の性格のネコとは
アビシニアンは長毛種のペルシャや他の多くの短毛種のネコよりも活発な性格。行動的でよく鳴き、飼い主にもしょっちゅう何かを要求する文句タラタラ気質のネコだそうです。
いかがですか。うちの猫ちゃんはあてはまらないわ!という方もいるかも知れません。ブルース・フォーグル博士曰く、これらの性格判断の根拠について、「ネコを交配させて品種を作り出す過程で、そのネコの気質まで受け継いでしまうのでは?」と語っています。
品種による行動の違いについての科学調査はほとんど行われていないそうですが、世界中で開業している獣医師70名にネコの行動についてのアンケートを取ったところ、大体猫の品種と毛色で性格が判断できるとわかったとか。
この性格判断、100%ではないと思いますが、参考にしてみて下さいね。