垂れ耳で一世を風靡した『スコティッシュフォールド』。
性格も穏やかで見た目もかわいく、とっても人気の品種です♪
よくメディアでも取り上げられ、タレント猫として活躍しているスコティッシュフォールドも沢山います。
どんな猫でも可愛いと思う私は、もちろんスコティッシュフォールドも可愛くて大好きです！
しかし、スコティッシュフォールドは可愛いだけではありません。
スコティッシュフォールドが品種的に持っている、悲しい真実とは？
スコティッシュフォールドを飼っているなら、今から飼おうと思っているなら、ぜひ知っていて欲しいことをまとめてみました。
◆スコティッシュフォールドの成り立ちは？
スコティッシュフォールドは元々スコットランドの農家で生まれた子猫達の中でたまたま生まれた耳が折れて生まれた猫を改良して産み出された猫です。
『たまたま耳が折れた猫』はなぜ耳が折れていたのだと思いますか？
実は耳が折れていた原因は、『成長過程で軟骨がうまく成長しない』という遺伝子の異常から耳が折れて生まれたのです。
品種改良前にもっていた軟骨が成長しない『軟骨形成異常』という遺伝子の異常をそのまま残す形でスコティッシュフォールドは改良が重ねられ、今の品種を確立しました。
◆スコティッシュフォールドと病気
スコティッシュフォールドに一番多い病気、それは『骨の異常』です。
スコティッシュフォールドの特徴でもある折れ耳は『軟骨形成異常』が原因です。垂れ耳のスコティッシュフォールドは元気だったとしても軟骨が上手く成長しない『軟骨形成異常』を持っています。そしてこの『軟骨形成異常』は骨や関節の変形し、骨の異常を引き起こす『遺伝性骨形成異常症』の原因なんです。
つまり、耳の垂れたスコティッシュフォールドはみんな骨や関節の痛みや変形が起こる可能性を持っています。
また各関節の軟骨は『軟骨形成異常』が原因で基本的には正常には成長しません。そのため、関節が弱く大人になり体重が増えるにつれ、足の関節炎などになるケースがほとんどです。
垂れ耳のスコティッシュフォールドを飼うのであれば、骨の病気になることを覚悟して飼った方がいいかもしれません。
またスコティッシュフォールドは、品種的にからだが弱いと言われています。
骨の異常だけでなく、内蔵疾患も起こしやすいのでスコティッシュフォールドを飼っているのなら、定期的に病院で検査を受けた方がよいかもしれませんね。
前半では大まかにスコティッシュフォールドという猫がどのように誕生したのか、スコティッシュフォールドの病気についてご紹介しましたが、いかがでしたか？
少し心配になってしまうような内容でしたが、今スコティッシュフォールドを飼っている方を怖がらせたいわけではありません。
正しい知識は『あれ？』と異変を感じたときに猫も飼い主さんも救うことがあるのです。
後編では詳しい病気の症状や治療法などをご紹介していきます。
