前回の記事、『ネコは『小さなトラ』愛猫が突然攻撃してきたら？猫の転嫁行動の理由『後編』』で猫に噛まれると「猫引っ搔き病」や「パスツレラ症」になる可能性があることを紹介しましたが、アメリカのミシガン大学とバージニア工科大学が10年間、130万人以上のデータを集めて分析した研究によると、「猫に噛まれた人とうつ病との間に関係性がある」ことが発見されました。
科学雑誌「PLOS」に掲載された報告によれば、猫に噛まれて病院で診察を受けた人々のうち、なんと41%がうつ病の診察を受けていたそうです。とくに女性の場合、その比率は47.8%。男性が24.2%だといいますから、これはかなり高い数字ですよね。
これはうつ病と診断された女性のほぼ半分が「猫を飼っている」ということなのでしょうか？
アメリカで検証された記事ですから、日本でどこまで信用性があるかは疑問ですが、猫を飼っているけど、なんだか気分がだるおも～。という方は、ちょっとこの記事を参考にして下さい。
☆「トキソプラズマ症」がうつ病の原因？
猫に噛まれると発症しやすいという「トキソプラズマ症」。ネコから寄生虫に感染することで発症する病気ですが、人間が発症した場合、脳や神経、そして心臓に影響を及ぼす病気だと言われています。
しかしこの病気は世界中で見られる感染症で、世界人口の3分の1が感染しているともいわれるポピュラーな病気。健康なオトナの場合には、感染しても全く無徴候か、せいぜい数週間のあいだ軽い風邪のような症状が出る程度だと言われています。
うつ病との関係はちょっと微妙かもしれません…。
☆猫を飼うとインドア派になりやすい
ネコは犬と違って旅行やお出かけに連れていけません。必然的に猫が好きな人は家に籠りがちになります。
そんなインドア派になると、日光を浴びる時間が少なくなりますよね。うつ病と天気は密接な関係があり、朝日を毎日浴びる生活をするだけでうつ病が改善するという報告もあります。
猫とうつ病の関係は、飼い主の性格や病気が原因ではなく、「お日様不足」かも知れません。
☆猫好きは真面目で責任感が強い
ネコは意外に神経質。お水は毎日新鮮な物を与えないといけませんし、トイレは常に清潔にしないと嫌がります。
そんな猫をきちんと愛情をかけて暮らす女性は真面目で責任感が強い性格なのかも知れません。
真面目な人ほどうつ病になりやすい？という意見もありますから、猫とうつ病の関係は、飼い主の性格も少しは関わっているのかも知れませんね。
いかがですか。41%という数字がちょっとびっくりしましたが、このことを猫が喋れたら、一体どんなコメントをするでしょうか？少なくてもネコの世界では、うつ病と言う病はなさそうですよね。