保護猫カフェで働くってどんな感じ?ネコリパ体験取材に行ってみた【後編】

By bzp00343
保護猫カフェで働くってどんな感じ?ネコリパ体験取材に行ってみた【後編】
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前編ではノーテンキににゃんこ達のブラッシングをするという仕事に舞い上がっていたワタクシ。
「猫カフェで働くってすごく楽しそう♪」と思って下さったあなた、確かにその通りですが、保護猫カフェネコリパさんでは、楽しい店内では見せない、大変な仕事がありました。

後編では、保護猫カフェの本当の仕事、「保護猫を幸せにするための取り組み」をご紹介します。

 

☆猫のメディカルチェック



甲状腺機能亢進症の治療中のととらちゃん

当然ですが、ネコリパさんにやってくるにゃんこ達は、全部「保護猫」。野良猫として保護された猫、多頭飼い崩壊の現場から助け出された猫、飼い主から何らかの事情で放棄されてしまった猫達です。

過酷な状況で生活してきた猫達。ストレスや加齢なども加わり、病気を抱えてネコリパに連れてこられる猫も少なくはありません。

個別に猫に療養食を用意する、尿や便の毎日のチェック、服薬や病院への手配など、お金と時間、人手をかけて猫をケアしています。可愛い猫をお客様に笑顔でご紹介する裏側では、スタッフや預かりボランティアさんなどの手厚いサポートがあればこそなのです。

 

☆猫のメンタルケア



猫みしりなももちゃん

ネコは本来は単独動物。暖かい環境と食事だけでは本当に快適な生活とはいえません。ネコリパさんで温かく迎えてもらったものの、仲間と打ち解けることができない猫もいます。



イケメンなのにツンデレなルキウス

そんなネコは個別に静かに過ごせるケージに入れ、スタッフが抱っこしたりモフモフするなどの
「大丈夫だよ。愛してるよ。安心してね。」というにゃんこのメンタルケア及び性格や病気のチェックも行っています。

ケージに入れるなんて可哀想、と思う方もいますが、保護猫の場合は最初はケージの中の方が落ち着く場合も多いのです。

新しい飼い主さんの家で可愛がってもらうためには、少しでも猫の傷ついた心を癒し、人にも仲間にもフレンドリーな性格にする必要があります。

「せっかく新しい家族に貰われたのに、家族にうまく馴染めずに「家庭内野良」になってしまうこもいるから、これはとても大事な仕事なの。」

お茶の水店のベテランスタッフの丹さん。オシャレな眼鏡も素敵ですが、発言や行動もカッコいいです!

 

☆卒業猫の準備・送迎



本日卒業が決まったにゃんことその友達

保護猫カフェですから、猫が欲しいという人からの相談、新しい飼い主さんと猫とのマッチング、
飼い主が決まればケージの貸し出しや家までの送迎など、ネコリパさんでは目がまわるほど忙しく、やることが沢山あります。

「猫が好き♡猫と一緒に働きた~い」というどこかのライターのような甘い考えだけではとてもとても出来ない、大変な仕事なのです。

私が入店させて頂いたのは金曜日の16時。お客様の応対、猫のトイレや部屋の掃除、食事の手配、卒業猫の準備や送迎、と気が付くとあっという間に夜の21時。

夕方から「閉店ボランティア」さんが1名来て下さいましたが、とても忙しく働きつつ、お客さまと一緒に家まで猫を送り届けているネコリパお茶の水店の店長(文京区長)の内川さんはまだ帰ってきません。

店長およびスタッフの方がお店を出るのはおそらく22時ごろ。帰宅するのは23時になるのも珍しいことではないでしょう。

 


いかがですか。「猫カフェで働く」ということは、「命を預かる」ということ。「猫が好き」という気持ちのもっと上、「猫を幸せしたい!」という気持ちがなければとてもつとまる仕事ではありません。

毎日毎日、「保護猫」と向かい合い、「楽しさ」を演出しつつ、「猫のケア」をしっかり行っているネコリパブリック。スタッフの働きを知れば、30分1,100円の料金は、ちっとも高くはありません!

2022年2月22日までに、猫殺処分0を目指すネコリパブリック。河瀬首相以下、スタッフの本気度は本物です!

6月20日、ネコリパ東京2号店が中野にオープンします。やる気のあるアルバイトさん大募集中!皆様のご支援、これからもどうぞ宜しく御願いします。


お猫様にしつけられている新米スタッフ
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