【#僕らの居場所は言わにゃいで】猫の命を救うこのタグの意味とは?

By bzp00343 2016/04/11
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皆様、日頃より猫壱の記事を読んでいただき、本当に有り難うございます。ワタクシ、猫壱ライターとして日々記事を書かせて頂いておりますが、失敗は多かれど、今回の記事こそは!皆様にきっとお役に立つ、そう信じてキーボードを叩いております。

今、instagramやTwitterで「#僕らの居場所は言わにゃいで」と検索すると沢山の猫写真が出てきます。猫たちの逞しい姿、美しい姿、愛らしい姿・・・どれも目を奪われるものばかり。

いったい、この「#僕らの居場所は言わにゃいで」はどういう意味なのか?

発案者のカメラマン末吉 弦太さんにお話を聞いてみました。

「このタグには『外猫たちの暮らしを静かに見守ろう』というメッセージが込められています」

末吉 弦太さんは企業のウェブサイト・広告用の写真撮影を行う傍ら、週末は町に生きる猫たちの暮らしを撮り続けています。

外猫の写真を撮っていると、よく耳にする問題は今も昔も変わらず「捨て猫」と「虐待」。そんな中、彼はある事件に遭遇します。

 

☆空前の猫ブーム。しかしそのメディアのおかげでこんな問題も


末吉さん:

「自分が長らく写真を撮り続けてきたある場所が今から数年前、猫が沢山いることでテレビ・ネットで取り上げられ、直後に三十匹以上の猫が忽然と姿を消し、同じ時期に複数の猫が虐待され、また遺棄される猫が増えるという出来事がありました。

去年も雑誌に特集された直後からネット上の情報が増加、それに連動する形で猫の遺棄が増えました。今、自宅にいる猫もそのとき捨てられた子達の一匹です。

そんな中で偶然猫を捨てた人を見つけ、連れて帰るよう説得する中で『ここなら猫が沢山いるってネットや雑誌に書いてあるし、面倒を見て貰えると思って』という話を聞きました。ネット上の情報はこんな風にも使われるのです。」

 

☆「僕らの居場所は言わにゃいで」が出来るまで


末吉さん:

「一人が場所の情報とセットで猫の写真を投稿すると、それをリツイートやシェアで拡散する人がいます。その情報を元に足を運んだ人がまた場所の情報と猫の写真をセットで投稿する。

そうして情報の量が増え目にする機会が増えると、猫に会いに来る猫好きの人も増えますが、一方で捨て猫も増えます。虐待としか思えない怪我を負った子も。

そんな状況に憂慮し、地域の方が『ここで猫たちの写真は撮らないで』『ネットを含むメディアに載せないで』とお願いする土地も増えてきました。

そうした土地でも猫を撮る人、ネットに載せる人は後を絶たない。
ネット上で情報を完全に封じ込めることは難しいのです。

ならば、外に出た情報がその土地の猫たちの暮らしを追い詰めるものにならぬよう、位置情報や場所の記載を避ける旨の注意を促していこうという考えに至り、行動を始めたのは2012年春のこと。

『#僕らの居場所は言わにゃいで』というハッシュタグはそんな中で生まれました。
これによって、誰もが気軽に、身近な人達へ『外猫の写真を投稿するときは気をつけよう!』と呼びかけて貰えたら嬉しく思います。」

 

☆皆様にできること




末吉さん:

「まずご理解いただきたいのは『インターネットを見ているのは猫好き、動物好きだけではない』ということ。

猫を飼ってみたはいいが、治療費などがかさみ手に負えなくなった人間が猫を捨てたり、あるいは虐待や悪戯目的で猫を攫う人間もネット上で猫の居場所について情報を集めていることを踏まえ、外暮らしの猫を撮る時はこんなことに気を付けて頂きたいと思っています。

・スマートフォンやデジカメの位置情報を記録する機能はオフにする
・場所に関する記載・タグ付けはしない

外で暮らす猫の可愛らしさ、力強さを写真で伝えたいのであれば、写真があればじゅうぶん。わざわざ場所を公開する必要なんかありません。

もし可愛い女の子の写真を、その子の自宅の情報とセットで流したら大問題ですよね(笑)
それと同じ感覚で猫にも向き合ってもらえればです。」

・・・・

いかがですか。この「#僕らの居場所は言わにゃいで」。
2月25日にスタートして、4月11日現在instagramには約5,000件の投稿が集まっており、Twitter、Facebookなど他のSNSでもこのタグを使う取り組みが始まっています。

この記事に共感した皆様にお願いしたいことは・・・

猫の写真にこの合言葉「僕らの居場所は言わにゃいで」をハッシュタグとしてつけて投稿する

たったそれだけ!
あなたの投稿につけられた「僕らの居場所は言わにゃいで」のハッシュタグに他のユーザーが興味を持ち、共感した人たちが自分の投稿にもハッシュタグをつけていく・・・そうして外猫たちの暮らしを静かに見守る気持ちを拡げていこうという取り組みです。

猫の虐待、遺棄は猫ブームの昨今でも決して減っているわけではありません。もしかしたら、あなたが投稿した写真が猫たちの暮らし、そして命を…!

この発案者、末吉 弦太さんは、実は現在浅草橋で開催されている「煉と虎徹」写真展で同時開催されている「ねこぐらたん」展に写真を出展されています。

*詳細はコチラ

力強くこの問題を自分のFacebookなどで発信している末吉さん。彼のFacebookの文章と写真は素晴らしいです。是非読んでみて下さい。


今後はイラストや音楽、映像などなど写真と違うジャンルで活躍されていて、「僕らの居場所は言わにゃいで」にご賛同頂ける方達と、新しい表現の場を創出し、より多くの人にこの活動を知ってもらいたいと考えているそう。是非皆様、拡散を宜しくお願いします!
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