むかーし読んだ「恋愛の必殺テクニック」という本の中に、「好きな人のことをじっと見つめて下さい。彼と目が会いそうになったらさっと視線を外す、という行為を3回繰り返すと、相手はあなたを意識するようになります。」
…という方法がありましたが、同じことをお猫様にやった場合、容赦ない猫パンチが飛んで来るでしょう。確実に。止めておいた方が無難です。
猫界の常識では、「視線をそらす」というのは、相手への好意の表れの場合もありますが、長年連れ添った飼い主には、そらすどころか「じっと見つめる」ことの方が多いはず。
猫があなたを見つめる場合、悲しいかなそれは愛情２割、要求、文句が8割といったところでしょう。「おい、飯はまだか。」が9割かもしれません。
猫は姿形は可愛いのに、性格は結構おっさんです。今回は、猫があなたをじっと見つめる4つの理由を考察してみました。
朝飼い主を起こす猫。気が付くと飼い主の顔を穴が開くといわんばかりに凝視している猫の場合は、99%がこちらの「ご飯まだ？えっ、まだなの？」という要求の合図です。
飼い主への愛情は1割、イライラ度が9割といったところ。寝たふりをしないでご飯をあげないと、深刻ないじめを受けるかも知れません。
恐らくですが、猫が飼い主をじっと見つめるということは、飼い主を自分のペットだと思っているのでは？
よく仕事でパソコンに向かっていると、わざとらしくキーボードの上でじっと見つめてくるのは、「１人で遊んでいるのは可哀想だ。どれどれ、遊んでやろう」と上から目線のような気がします。
遠くから飼い主をじっと見つめる猫。ゆっくりと瞬きをしてくれるなら眠いか飼い主への愛情表現かもしれませんが、目をランランと開いて凝視している時は、何かに怒っているのかも。
トイレが汚い、ボウルの水を取り替えていない、お気に入りのおもちゃが見つからない、そんな気持ちを訴えている可能性があります。ちょっと猫のトイレやフードボウルをチェックしてみて下さい。
窓辺や玄関の前に座ってこちらをじっと見つめる場合は「外に出たい」の合図です。
出すか出さないかは飼い主によりますが、1度出すと毎日出してあげないとニャーニャー鳴いてせがみます。
室内飼いをしているのなら、軽く無視するか、キャットタワーの一番上に乗せてあげて、猫の視界を広げてあげるといいかも。
いかがですか。猫と話がしたい、と思う飼い主は多いと思いますが、猫からしてみれば、アイコンタクトで充分意志の疎通を図っているのかもしれません。
猫は仲間同士でも、「鳴き声」を使って会話はしません。鳴くのは喧嘩や発情期など特別の場合と、飼い主に言うことを聞かせる時だけ。
猫の方が、飼い主の心を「見つめる」だけで読み取っているのかも知れませんね。
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