うちの猫は元々臆病でひ弱な１人息子。外で猫同士で集まってもメス猫を追いかけるよりは気が合うオス猫と仲良くしている草食男猫です。
ところが我が家に犬がやって来てから態度が急変。犬に向かって威嚇こそしませんが、犬がフレンドリーに近づいても不機嫌に逃げるばかり。たまに猫パンチをお見舞いして、犬を追いかけ回すこともしばしばです。
猫は本来はとても温厚な動物なので、めったなことでは喧嘩はしません。猫が取っ組み合いをしているとき、これは喧嘩なのか、それともただじゃれ合っているだけなのか、飼い主は判断に迷うかもしれません。
今回は猫が本気かどうか、喧嘩を見分けるポイントを紹介します。
猫が本気で喧嘩するときに見せる動作があります。それは、瞳孔を開いて爪を出ししっぽをふくらませる、目と鼻を狙って引っかいてくる、至近距離でにらみ合い、甲高い声を出して威嚇するといった行動です。
この場合は相手と本気の対戦ムード。しかし飼い主は喧嘩を止めようと間に入ってはいけません。猫の喧嘩を止めたいときは、近くでお鍋をガンガン叩いたり、風船をバチンと割るなど、猫が驚くような大きな音をたてることが有効です。
猫の喧嘩は瞬間的な感情です。相手が戦意を喪失して逃げた場合、執念深く後を追い回すことはあまりありません。
猫が本気で喧嘩をする理由は主に2つしかありません。それはテリトリー争いとメス猫の奪い合いです。
テリトリー争いの場合は、あまり深刻な喧嘩には発展しません。この場合、猫同士は匂いや態度ですぐに優劣を判断します。優位にたった猫はじっと相手の目を見つめ、劣勢の猫は目をそらして道を譲ります。
しかしメス猫の争いの場合は、喧嘩するのは地域のリーダー猫と他のテリトリーから横恋慕にやってきたよそ者の猫の場合が多い様です。
この喧嘩の場合は、たとえ勝ったとしても勝者がメス猫をゲット出来るとは限りません。そしてメス猫の習性として、他のテリトリーからやってきた猫の方が気に入る確率が高いのだとか。この喧嘩の場合は、メス猫に仲裁に入ってもらうしかなさそうです。
いかがですか。猫の喧嘩は本気モードの喧嘩はあまり見ないと言って良いでしょう。猫は単独で行動する動物です。他の動物との争いを好みませんし、必要以上にベタベタしたりもしません。
猫がマーキングして廻るのは、他の猫と会うのを避けるためだとも言われています。よく道の四つ角で、猫がそっと立ち止まって様子を伺っているのは、他の猫との接触を避ける為だとか。
猫は他猫と喧嘩をするよりも、お一人様が大好きなようですね。
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