ニャンだコレ?猫草は食べても食べなくてもいいらしい…。

By ハナ 2021/10/22
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我が家の猫はまったくと言っていいくらい、猫草を口にすることはありません。
猫草を食べ物と認識していないようで、あまり食べるそぶりすら見せたことがないほどです。

猫は猫草をたべるもの、というイメージも強かったので、猫草を食べない我が家の猫は健康的に問題がないのか、不安もあります。
猫は猫草を食べなくても健康的な問題はないのでしょうか?
猫草の効果やメリットと共に猫草とはどんなものなのか、ご紹介します。


1.猫草とは?



巷では猫草という名前で親しまれていますが、猫草という名前の植物は実は存在しません。
私はライターをする前は花屋で働いていましたが『猫草』と発注をかけようとしたら、『そんな名前の植物はありませんよ』と言われ、驚いたことがありました。

そもそも猫草とは、1種類の植物に限定した名前ではありません。
猫草を販売しているメーカによりどの植物を『猫草』という名前で販売しているのかは異なります。
とはいえ、一般的に流通している猫草は燕麦(えんばく)であることが多いように感じます。
燕麦は麦の一種で、『押し麦』や『オートミール』が実る植物です。
猫草は麦が収穫できる前の、燕麦の若芽を販売していることがほとんどではないでしょうか。
猫草もうまく育てることができれば麦を収穫することができるかもしれませんが、猫が食べてしまうので収穫までできることはほとんどありません。
猫草のほとんどは燕麦のことが多いですが、燕麦以外にも大麦という名前で売られていることもあるようです。

燕麦も大麦もイネ科の植物なので、米の苗のように青々しい緑にとがった葉っぱが特徴的な植物です。
麦が実ると、大麦と燕麦はだいぶ違うのですが、若芽のままだと燕麦も大麦もあまり違いがないように思います。

2,猫草を欲しがる理由

今でこそ猫は色々なものを嗜好品として食べることがありますが、元々は完全肉食動物です。
猫草のような草や、野菜からはあまり栄養素を取り込むことのできない体のため、本来は猫草のような草は食べなくてもよいものになります。

実際、猫草を全く食べない猫も少なくないため猫の中に猫草を欲しがる猫がいる詳しい理由はわかっていません。
胃に残った毛玉を吐き出すために猫は猫草を食べたがる、という説が一番有力ですが、医学的に証明されている説ではないようです。
猫草を食べたから、と言ってすべての猫が毛玉を吐き出すわけだはないため、猫草に猫の毛玉を吐き出させる効果がある、と一概に確定させにくいのでしょう。
私も猫を飼っていますが歴代2匹とも猫草を食べても、毛玉を吐き出すことはありませんでした。

猫が猫草を欲しがる理由は、ただ単純に猫草の食感や味が好きで食べている、という説もあります。
猫が猫草を欲しがる理由はいまだに詳しくわかってはいないようです。

3.猫草を食べた効果


上記もしましたが、猫が猫草を食べる詳しい理由や医学的に証明された効果などはいまだにはっきりとはわかっていません。
一般的に猫が猫草を食べて得られる効果として、有名なものをご紹介します。


●胃の中にたまった毛玉を吐くため

これが最も有力な説となっています。猫はグルーミングの最中に、多かれ少なかれ自分の毛を飲み込んでいます。
猫の毛は胃では消化することができません。
基本的には、猫の飲んでしまった毛は消化されることなくうんちとして排出されています。
うんちとして排出できなかった毛を胃の中でためてしまうと腸につまり腸閉塞を起こすことがあるため、猫は溜まった毛玉を本能的に吐き出しています。

猫はチクチクする猫草を食べて、胃や腸を刺激し腸に詰まった毛を吐き出しやすくしているのではないか、と言われています。

●便秘を予防するため

猫は完全肉食動物です。
そのため、猫は食物繊維をとることが少なく、便秘になりやすい動物だといわれています。
猫草は食物繊維ですから、便秘予防には最適です。
実際に猫草を食べた猫のうんこからは、猫草の原型を残したままうんことして排出されます。


●嗜好品としてストレス解消できる
人間にもお酒やスイーツなど、栄養素的に食べなくても生きて行けるけれど好きだから食べたいものがあると思います。
好きだから食べたいものを食べると、幸せでストレス解消にもつながるので、食べなくても生きていけるとはいえ、食べてしまうものですよね。

猫にとっての猫草も「食べなくてもいいけど食べるのが好き」なものの可能性があるといわれています。
猫草の食感や味の好きな猫は、猫草を食べることでストレスの解消につながることもあります。
猫にとってマタタビが嗜好品であるのと同じように、猫草が好きな猫からすると猫草もストレス解消のための大切なものなのかもしれません。

4.いつから猫草をあげても大丈夫?



猫草は何歳からあげても大丈夫、と決まっているものではありません。
そもそも、猫草に全く興味を示さない猫もいるため、猫草を猫が食べたがるようであればその時から食べさせてもよいでしょう。

おそらく欲しがることはないと思いますが、まだ離乳前の子猫は猫草をうまく噛み切れない可能性があります。
固形フードを食べることのできるようになったら、猫も猫草をしっかりと食べることができるようになります。

もし猫草を買ってみるのであれば、子猫の離乳後がよいのではないでしょうか。

5. 猫草と猫の健康

猫草は猫に与えないと健康に良くない、というものではありません。
猫は肉食動物のため、必要な栄養素を猫草から摂取する必要はないと言われています。

もちろん猫草に含まれているビタミンや葉酸などを、猫が猫草を食べることで摂取することはできるので、健康にはいいのかもしれません。
ただ、近年の猫の総合食にはきちんと猫に必要なビタミンなどが含まれていることがほとんどです。
猫草からじゃないと摂取できない栄養素はあまりないかもしれません。

6 猫草をあげるときの注意点

猫草を食べる量は猫によって違うと思いますが、猫草の食べ過ぎには注意が必要です。
猫草は食べたからと言って健康被害が出るものではありません。
しかし、猫草は食物繊維です。
猫草をあまりに食べ過ぎてしまうと、猫のうんこが緩くなってしまう可能性があります。
何事もほどほどが一番です。

猫が猫草を食べすぎないよう、与え方や猫草の置き場所には気を付けましょう。

7. 猫草の代わりになるもの

猫は肉食動物のため、食べてはいけない植物がたくさんあります。
猫が猫草を欲しがっているのに、猫草がないときに代わりとして食べることのできる植物や野菜をご紹介します。

●エノコログサ
エノコログサと言われると、ピンと来ないかもしれません。
エノコロクサとは、猫じゃらしと呼ばれている雑草のことです。
いたるところに生えているので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

エノコログサは、猫が食べても安全な植物です。
猫じゃらし、という名前の通り猫のおもちゃとしても遊べるので、猫が遊んでいる最中に食べてしまっても問題はない、安全なおもちゃにも猫草の代わりにもなる植物と言えるでしょう。

●レタス
猫草のように毛玉を吐き出す効果はありませんが、ビタミン補給が目的なら、レタスは猫が食べても大丈夫なビタミン豊富な野菜です。
基本的には、一般的な猫用フードに含まれているビタミンで猫の必要な栄養素は補給することができています。

そのため、レタスも少量を与えていれば健康的な問題はないでしょう。

●水菜
猫草の食感が好きな猫には水菜をあげてもよいかもしれません。
水菜は、猫草よりも歯ごたえがあり、ビタミンも摂取できるので猫草よりも好きになる猫もいるかもしれませんね。

水菜を猫に与える場合も大量にあげてしまうと猫がお腹を壊す可能性があります。
水菜を猫草の代わりに猫に与えるのであれば少量にしましょう。




いかがでしたか?
猫草は食べても食べなくても健康には全然問題はないようです。

猫は食べ物を丸呑みにして食べます。キャットフードでも噛み砕いて食べずに丸呑みです。

しかし猫草はクチャクチャといつまでも噛んでいますから、猫にとって、猫草とはたま?に食べると美味しい「猫のガム」のようなものなのかも知れませんね。

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