日本人と一番相性が良い猫はキジトラかも?キジトラの猫の魅了とは

By bzp00343 2016/01/07
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近所を歩けば、必ず見つけられる猫といえばキジトラ柄の猫。キジトラとは地の色が赤っぽい茶色に黒や黒褐色の縞模様が入っている猫のことです。海外では「ブラウンタビー」と呼ばれる毛柄ですね。我が家の愛猫「カイト」もこのキジトラです。

実はこのキジトラ柄は(おそらく)日本に入って来た猫の最初の柄だと言われているのを知っていましたか?

猫の柄といえば、このキジトラの他、白や黒などの単色や二色のいわゆるブチ猫、三毛のほか、サビ猫と呼ばれる柄などがありますね。

そんな猫の柄と比べると、キジトラは、実は猫の祖先と言われる「リビアヤマネコ」の柄と、ほとんど全く同じ柄なのが分かります。

そのためこのキジトラは、今存在するすべての猫の基本の柄だと言われています。猫と人間が暮らし始めた9.500年の間、キジトラはずっと祖先の本来の毛柄を守りぬいた、いわば生粋の猫といえるのかも知れません。今回は、そんなキジトラの魅力についてたっぷりとご紹介します。

 

■日本の猫の始まり




日本の歴史の中で、猫が初めて登場する書物は、889年(寛平元年)に唐(今の中国)から渡来した黒猫を先帝から譲り受けた」と書かれた「宇多天皇御記」。この記録が日本の猫の初めてのルーツと言われています。

あれ、キジトラじゃないじゃん、と思うなかれ。この記録は、その時代「黒猫」がとても珍しく珍重されていたという証拠。この頃の猫といえば、きっとキジトラばかりだったのかも知れません。

そもそも平安時代の日本には、4種類の柄の猫しかいなかったそうです。もともと猫の種類の始まりはキジトラがルーツだといわれ、このキジトラが変化して生まれた柄が、キジトラ白、白と黑のブチ、黑猫でした。

 今日本でよく見かける茶トラや三毛猫が現れるのはもっと後のようです。歴史上、日本はずっと鎖国政策を続けていましたが、長崎だけが唯一西洋に開かれた窓口として交流していましたよね。
もしかすると、三毛猫や茶トラといった猫は長崎あたりから日本全国に広まったのかも知れません。外国と正式に交流が始1853年のペリーの来航をきっかけに、様々な種類の猫が日本にも入って来て、いろんな柄のバリエーションが誕生したと言われています。

 

■キジトラ柄の正式名と性格




キジトラ柄の正式な名前は、「マッカレルタビー」というそうです。

猫の祖先であるリビアヤマネコが家畜化されたのは今から約9500年前。その頃から、キジトラの柄の基本は、背骨にそって伸びる線を中心に、左右に細いしま模様が入っていること。この背骨のラインは、海外では「スピンライン」と呼んでいるとか。

そしてキジトラの主な3つの特徴として、「口の周りは白くなりやすい」「鼻は茶色」「しっぽのしま模様は先っぽが濃い色をしている」ことがあげられます。

キジトラの性格は、野性味たっぷりでやんちゃな性格が多いと言われています。「ワル猫だもの」(南幅俊介・マガジン・マガジン発行)の表紙を飾っているのもこのキジトラの猫。

しかしキジトラの猫は飼い主になつくとデレデレと甘える猫が多いと言います。ずっと大昔、猫の祖先の時から人間と暮らして来た記憶が、今でも頭の片隅に残っているのでしょうか。

キジトラは、日本にいる猫の種類の中でも、唯一新種の遺伝子の影響を受けていないいわば雑種の純血猫。最も野生に近い猫なので、専門学的にも「野生型」と分類されています。
そのせいか、様々な猫種の中でも病気になる確率も低い、丈夫な猫という認識があります。

 

■日本人と一番相性が良い猫はキジトラかも?




保護猫活動をしていると、様々な猫種、猫柄の猫と出会います。その中でも、比較的環境に馴染みやすく、ボス猫になりやすいのはキジトラの猫かも知れません。

初めて猫を飼う、という場合、私はキジトラの成猫をオススメしています。何と言っても病気になりにくく、慣れれば物怖じしない性格、そして飼い主への愛情表現もかなりオーバーなキジトラの猫は、日本人と相性がピッタリ。そう思うのは私だけでしょうか。

人間に飼育されていたとされる世界最古の猫が発見されたのは地中海に浮かぶキプロス島です。

今から約9500年前の遺跡の中から、人間の骨や様々な装飾品などと一緒に猫科動物の骨が発掘されて話題になりました。この猫、私はほぼキジトラの猫だったと確信していますが、皆さんはどう思いますか?

一度一緒に暮らせば分かる、キジトラの魅力。まだ飼ったことがないという方、ぜひキジトラを家族に迎えてみてはいかがでしょうか。
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