【猫の肥満】冬の時期は要注意!デブ猫に多い猫の病気とは

あれ、カイちゃん、ちょっと太ったんじゃないの? 我が家の愛猫カイトはもともと食が細くて痩せ体型。ついつい色んなおやつをあげてしまいますが、好き嫌いが多くてあまり食べません。
それなのに、最近なぜか食欲が旺盛に。気が付いたら香箱座りをしている寝顔は見事な二重あごになっています。
☆猫は冬になると太る
猫は元々太りやすい動物。遠い祖先は過酷な砂漠地帯で生活していましたから、猫の身体は体力を消耗しにくい省エネ設計になっています。
現在の猫環境は、野良猫以外は全く外敵のいない安心安全な室内環境。ダラダラして寝てばかりしていたら、食べ過ぎは即肥満に繋がりますよね。
そして秋から冬にかけて、猫の身体は本能的に冬の寒さに備えて脂肪を蓄積し始めます。普段からメタボな猫が、ますますメタボなデブ猫に変身するのは大体12月?2月。人間も猫も、冬は太りやすくなるのです。
☆猫の肥満の見分け方とは
猫の適正体重は、大体1歳前後の不妊・去勢手術前の体重が参考になります。一般的にはだいたい3?5kgが標準体重。猫種によりますが、シンガプーラなど、小柄な猫であれば2kg後半、メインクーンやノルウェージャンフェレストキャットといった大型の猫なら7kgでも肥満ではない猫もいます。
簡単に出来る、猫の肥満の見分け方をご紹介します。
①四つ足で立っている猫を真上から見たとき、猫の肩よりお腹の方が出っ張っていてひょうたん型になっている。
②背骨を触った時に背骨の上に脂肪を感じたり、あばら骨が脂肪の下でどこにあるかわからない。
このどちらかに該当する猫は、デブ猫警報発令中。すぐにダイエットをした方が良いでしょう。もちろん、冬はどんな猫も太りやすくなりますから、春から秋にかけてスリムな体型に戻れるのならダイエットは必要ありません。
☆実は怖い!猫の肥満は病気のもと
猫の肥満、いえ、人間もそうですが、メタボは病気を誘因します。中でも肥満が原因でなりやすい病気を紹介しましょう。
・糖尿病:肥満になるとインスリンに対する抵抗性が上昇し、インスリンが効きづらくなって血糖値が上昇し、糖尿病になる原因を作ります。
・皮膚病:猫は肥満になると効果的なグルーミングができなくなってしまうことから、様々な皮膚病になりやすくなります。
・脂肪肝:猫をダイエットさせようと急激に食事を減らすと、体の脂肪が肝臓に動員されて脂肪肝という病気になりやすくなります。
いかがですか。デブ猫は見ていると非常になごむ愛らしい存在ですが、冬以外でもずっと太っている場合はちょっと心配です。猫の寿命は飼い主次第。可愛いからとご飯を与えすぎると寿命をかえって縮めてしまうかも。ダイエットフードなどを上手に利用して、愛猫の健康には気をつけてあげて下さいね。
(記事bzp00343)