猫の病気☆発熱・腹痛・脱水のサインを見分けるポイントはこの3つ!

そろそろインフルエンザの予防接種の季節ですね。寒い冬が来る前に、お宅の愛猫ちゃんもワクチン接種に連れて行ってはいかがでしょうか。
もともと、猫は我慢強い生き物です。病気を隠すというか、具合が悪くなると、1人でそっと暗闇でうずくまって治そうとします。
3歳を過ぎたら年に1回の健康診断に連れて行った方が良い、とはよく聞きますが、大体の飼い主さんは、何だか様子がおかしい…と症状が出始めてから、病院へ行くのではないでしょうか。
うちの猫は室内飼いだし、ご飯も食べるし大丈夫。と思うのはちょっと早計かも。今回は、ネコの“何だか具合悪いニャ?”、を早期発見するためのポイントをご紹介します。
☆ネコの発熱:ネコの平熱は38~39度
まずネコの平熱を知っておきましょう。ネコの平熱は人間よりも2度高いと覚えておいて下さい。猫の平熱は38度から39度です。39度より少し高ければ微熱、40度以上であれば高熱です。
ネコの熱は肛門から測ります。傷をつけないように体温計の先にベビーオイルなどをつけて、体温計を2~3センチくらい差し入れます。できれば動物専用の体温計を用意しておくと良いでしょう。
ネコの耳の内側が、いつもは綺麗なピンク色なのに、元気がなく熱があるときは、異常に耳が赤く見えます。
☆ネコの腹痛:いつもと違う場所でうずくまる
いわゆる香箱座りではなく、おなかを地面に押し付ける様な体勢や、今にも吐きそうな体勢が続いたら、お腹が痛いのかもしれません。そんな時は、いつもの寝場所ではなく、薄暗い部屋の隅のほうに行きたがります。
表情をみても辛そうな顔をしていますし、重症になると呼吸も荒く、よだれを垂らしたりします。こんな場合はただちに動物病院へ連れて行きましょう。
そしてもうひとつ、ネコの目からも具合の悪さを見分けることができます。
ネコの目の内側にでる白い膜、瞬膜がはっきり起きている時でも引っ込まなかったり(眠っている時には出ています。)、瞬膜が目頭から眼球の上までいつも露出したままの状態の場合は、体調が悪いサインです。
また、目の端に白や黄色のネバネバした目やにが出ていたら、猫風邪や細菌系の病気のサインかもしれません。(チョコレート色の目やになら問題なし)
☆脱水:肌の張りがなくなる
ネコはあまり水を飲まないと言われています。いつもよりぐったりしている場合は脱水している可能性があります。ネコの背中の皮膚をぎゅっと引っ張ってみて、ぱっと放し、皮膚がすぐに戻らない場合は脱水を疑いましょう。
また、歯肉を指で触ってみて、乾燥して張り付いてくるようですと脱水状態の可能性があります。いつもよりも目がくぼんで見える時も脱水しているかもしれません。ぐったりする前に、病院で点滴を打ってもらいましょう。
もしも近くに動物病院がなかったり、迅速に点滴ができないような状況なら、薬局で売っている乳幼児用のイオン飲料水を飲ませてみて下さい。大人用のスポーツドリンクであれば1.5~2倍に薄めて与えると応急手当になります。
いかがですか。猫の病気、あからさまに嘔吐や血尿が続かなくても、ちょっといつもより大人しいな、と思ったら、発熱、腹痛、脱水の恐れがあるかもしれません。この3つは本当に分かりにくいので、日頃から猫の様子をよくチェックして、体調を管理してあげて下さいね。
(記事bzp00343)