本当はどんな気持ち?『照れ・嫉妬・哀』などは猫が本当に持っている感情?

By ハナ
本当はどんな気持ち?『照れ・嫉妬・哀』などは猫が本当に持っている感情?
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猫を見ていると人間のように感情が豊かに見えませんか?
飼い主さんが他の人と仲良くしていると、猫が嫉妬しているように見えたり、着地に失敗した猫が、照れているように見えたり……。

実はこんな風に思っているんじゃない?と飼い主が思うくらい、人間に近い感情を猫が持っているように思うことは少なくありません。
 
では、本当に猫は人間が『そう見える』と思うような、人間に似た感情を持っているのでしょうか?
今回は猫が本当はどんな気持ちのか、探ってみたいと思います。
 

◆照れる

人間は失敗したりほめられたりすると、ちょっと恥ずかしくなって『照れる』ことがあります。
実は猫も『照れる』とよく似た感情を持っているのだそう。

基本的に、猫は人間のように『人の目』を気にしている動物ではありません。
人にどう思われていても、感情が動くことはあまりないでしょう。
人目を気にしない猫には『恥ずかしい』という感情はないのだそう。
そのため、恥ずかしさと連動している『照れる』という感情も猫にはないと言います。

しかし、猫は自分が『失敗しちゃった』ということは、認識することができるのです。 
猫は恥ずかしいとは思いませんが、何か行動をして『失敗した』ということだけはわかるので、気持ちを切り替えるために、失敗から間髪入れずにグルーミングや爪とぎをします。
失敗からすぐにグルーミングなどの転位行動を猫が行うので、人間から見ると『失敗を見られて照れちゃったのかな?』と感じてしまうようです。

失敗したことに猫が動揺しているからこそ、猫は転位行動を行うので、『照れている』という感情に近いような気もしますが、猫からすると『失敗しちゃった!やっちゃった!』という軽い気持ちくらいなのかもしれませんね。
 

◆嫉妬


飼い主さんが自分以外の猫や人と仲良くしていると、間に猫が入ってくることって結構ありませんか?
飼い主さんの注意をひこうと、いつもよりも大きな声で鳴いたり、飼い主さんが親しくしている人を攻撃してしまったり…。

猫が飼い主さんが取られるかもしれない!と嫉妬しているように見えます。

実は、猫は嫉妬深い生き物です。
個体差や生育環境差もありますが、猫は人間同様、嫉妬心を持っており、犬よりも猫の方が嫉妬心が強いと言われているほど、嫉妬深い動物なのだそう。

本当に『ツンデレ』らしい性格ですね。

猫は嫉妬すると、上記のように飼い主さんと、相手の邪魔をしようとします。
普段鳴かないのに鳴くようになる、飼い主さんや相手を噛む、など猫なりに思い付く『邪魔』をするのです。

できるのであれば、嫉妬している猫を優先してかまってあげれば、徐々に猫の嫉妬も収まっていきます。
猫をかまえる時には、しっかりとかまってあげましょう。
 

◆悲しむ

猫は『悲しむ心は持っていない』と言われてきました。
猫は人間のように悲しいと涙が出るわけではないので、本当に猫が悲しい気持ちを持っているのか、はっきりとはわかりません。

『猫は悲しみを理解している』という人もいれば、『猫は悲しみを理解していない』という人もいるので、実際のところ猫がどんな気持ちなのか、いまのところ諸説あります。

あなたは猫と暮らしいて『猫は悲しみがわかる』と思うでしょうか?

私は悲しみというよりも『寂しいと思う気持ち』は猫も持っているのではないかと思います。
テレビなどで悲しいお話を猫が聞いても、猫には自分の身に起きた悲しさではないため、話を理解していることはないように感じます。
しかし、自分の身に起こった悲しい変化は、猫も気づき行動をしているのではないでしょうか。

亡くなってしまった一緒に飼われていた他のペットを、他のペットの死後も探したり、飼い主さんと長期で会えないと、再会した時にすごく甘えたり…。

『悲しさ』ではなく、猫は近くに誰かいない、大切な仲間が急にいなくなった、というような、喪失感による『寂しさ』だけは理解しているのか?という行動はよくみかけます。
猫の行動から、私は猫は寂しさだけはわかってるはず!と信じているのですが、あなたはどう思いますか?


いかがでしたか?
猫は人間が思っているよりも、人間と同じような感情を持ちにくいのかもしれませんね。
とはいっても猫の感情は少ないわけではありません。
人間と似たような感情を、似たような思考回路で考えている時もあります。

猫は私たちが思っているよりも感情が豊かな動物なのかもしれませんね。
 
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