家族の人数が増える時・猫のストレスのために飼い主が気をつけること

最近我が家にやってきた元保護犬のモモ。前の飼い主さんが病気で手放さざるを得なくなり、恐らく私の新しい家族になりそうです。

猫よりも犬が好きな愛猫カイト。しかしやはり新しい家族に若干戸惑い気味。そして先住している犬のぽんずと人間の子供の間にも軽い緊張感が漂っています。

家族の人数が増える時。それは猫だけでなく、家族みんなが嬉しい半面戸惑いも隠せないはず。とりわけ猫は新しい環境にストレスを感じてしまうでしょう。

その時、猫のために飼い主が気をつけることとは一体なんでしょうか。

 

■新しい家族が人間の場合

結婚や親との同居などで知らない人間が新しく家族になる場合は、できれば最初は短時間の面会から徐々に猫との距離を縮めて行きましょう。

新しく家族になる人は、最初は猫のいる部屋に1時間程度滞在してみてください。猫の反応はどうでしたか？

猫が怖がって隠れたり逃げるようなら、何回かこの「1時間の交流」を継続してみましょう。猫が警戒しているうちは、決して猫の目を見つめたり抱っこしようとはしないこと。知らんふりで猫が徐々に距離を縮めてくるまで我慢です。

猫が納得して警戒心を解いてくれたら、ゆっくりと近づき、猫の好きなおやつをあげてみるのも効果的です。

 

■新しい家族が赤ちゃんの場合

猫が初めて見る小さい人間。赤ちゃんは匂いも鳴き方も飼い主さんとは全く違います。猫は別の生き物だと思ってしまうかも。

赤ちゃんに免疫のない猫の場合は、ネットの動画を参考にして、赤ちゃんの泣き声や行動を猫に見せてみて下さい。

赤ちゃんを家に迎える数日前から、赤ちゃんの洋服や靴など、匂いのついたものをあらかじめ猫にクンクンさせておくのも良い方法です。

猫は自分が知らないものは怖がります。迎える前になるべく赤ちゃんとシュミレーションを猫にしておくと良いでしょう。

 

■新しい家族がペットの場合

新しく猫や犬を迎える時。基本ルールは先住犬猫を優先すること。まずは新入りのペットをキャリーに入れ、先住猫に十分観察、匂いを嗅がせてみてください。

相性が良さそうなら数時間後にキャリーから出して対面させても良いでしょう。しかしどちらかが怯えていたり、シャーシャーと威嚇するようなら、猫の気持ちが落ち着くまで数日同じ部屋で過ごさせるのはやめたほうが安心です。


いかがですか。猫にとって家族の人数が増えるのは重大事件。しかし時間が経つにつれて猫は新しい家族が自分の縄張りで暮らすことに慣れていきます。

飼い主さんが気をつけることは決して焦らないこと。そしてあまり心配しなことが大切です。飼い主さんはハラハラドキドキしていると、猫はその気配を緊急事態と錯覚してしまうかも知れません。

あくまでも自然を装いつつ、お互いが「あー、なるほどね。」と納得するまで気長に待ってあげて下さいね。