今年で15周年・ペットと同行避難を考える団体アナイスの取り組みとは

By bzp00343
今年で15周年・ペットと同行避難を考える団体アナイスの取り組みとは
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2016年11月20日、東京タワーの真隣の機械振興会館で、明日の動物の防災を考える市民ネットワーク、NPO法人アナイスの15周年記念イベントが開催されました。



私たちはなんとなく、「防災=避難グッズを用意すること」だと思っていませんか?それは確かに間違ってはいませんが、それよりもまず自分の命を守ること、そしてペットと同行避難をする場合のシュミレーションを立てて置くことが大事だと言います。

「最悪グッズはなくてもなんとかなります。それよりも周りの人と仲良くして、防災訓練に参加したりする方がとても大事」

ということを教えてくれたのが、猫壱のステップメールでもお世話になっているアナイスの高木先生。根本的なペットと避難するときのポイントを教えていただきました。



緊急災害時に飼い主と動物が同行避難し、人と動物がともに調和して避難生活を送ることができるよう、知識と情報の提供を行っているNPO法人アナイス。代表の平井さんは、イベントの挨拶の中で

「最初に活動が始まったのは、三宅島の噴火で災害動物救援センターを立ち上げた時からでした。この活動はたとえ自分が一人になっても続けようと思っていました。」

とコメント。その強い熱意が多くの人の心を動かし、15年という長い歳月活動が継続した原点になったのでしょう。会場は暖かい雰囲気に包まれ、皆さん本当にこの活動に真摯に取り組んでいる空気が伝わってきました。



今回は、このイベントに参加して教えて頂いたことを紹介します。

 

■災害時に現場での餌やりは考えもの




2004年の10月に起きた新潟大地震から、今年起きた熊本大地震まで10件以上も災害現場に飛んで災害時の人とペットの生活を聞き取り調査を行ったアナイス。やはり現場に行かないとわからないことをたくさん紹介してくれました。

その中で印象に残ったのが、「災害時に現場での餌やりは考えもの」という意見です。

「たくさんのボランティアさんが災害現場に取り残された猫に餌をあげに来てくれました。しかしそのまま保護されずに野良猫になった猫たちがそこで繁殖し、かえって飼い主のいない不幸な猫を増やす結果になったのです。」

なるほど。これは今後のペット防災について考えるべき点ではないでしょうか。

 

■災害ペットに混じって自分のペットを捨てる人たち




これはモラルの問題だと思いますが、代表の平井さんの話の中で、

「災害ペットとして保護した動物の中には、もういらないからと飼い主が災害ペットに混じって持ち込むケースや、ブリーダーがいらなくなった動物を処分するために持ち込むケースがありました。」

という話がありました。これはとても悲しい、やってはいけない行為だと思います。


今年で15周年を迎えるNPO法人アナイス。日本中で講演会や調査を行なっています。今月はドイツの犬猫の災害対策について視察にも行かれるそうです。

「動物救援の考え方は、飼い主への自立支援であるべき。発災→同行避難→避難所での共生→仮設住宅での飼育可→復興住宅での飼育可=飼育動物と飼い主を分断しない支援」

だという提案を掲げています。本当にそうなるように、私たちも同行避難について考える必要があるのではないでしょうか。
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